東京ビックサイトで開催された第8回オートモーティブワールドでは、コネクティッド・カーEXPOも同時開催された。
コネクティッド・カー分野に積極的な大手半導体メーカーのルネサスは、自動車向け半導体では世界トップクラスだ。さらに、車載制御マイコン事業では世界シェア38%、車載情報向けSoC(System-on-a-chip)は世界シェア66%ということだ。
自動走行のデモ
そのルネサスブースでは、駐車場での自動走行についてデモンストレーションが行われていた。画像を使って周辺を認識するという技術と、その認識した結果からどうやって走行させるかという制御の技術を、駐車場で自動走行するというものだった。
認識の技術と制御の技術を別々に持っている会社はあるが、両方ともソリューションとして揃えているのが、ルネサスの特徴だということだ。(ブース担当者)
ルネサスの自動走行はクラウドにある地図を受信して走る。現在はイーサネットを採用しているが、将来的にはギガビットイーサネットも検討しながら、インターフェイスも順次更新し、クラウドと連携した形で自動運転を実現するソリューションを考えていきたいとのことだ。



今回のデモンストレーションのように、実際に自動走行を実現しているクルマや駐車場はまだないが、現状でもルネサスの車載情報システム用LSI(大規模集積回路)「R-Car(アールカー)」というSoCを使い、カメラを使った画像を処理し、白線を認識しながら走行するということはすでに一部提供可能となっているということだ。

2020年の東京オリンピックを目指して自動運転を進めるという社会背景の中、ルネサスもタイムリーに技術提供できるように備えているということだ。
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