現在、CO2濃度の計測は密を見える化する方法として周知され、換気や空調システムなどと組み合わせた感染防止対策の取り組みも進んでいる。
ラトックシステム株式会社は、2021年5月よりWi-Fi CO2センサーの出荷を開始する。
同センサーは、クラウド連携など導入まで一社で完結するため、顧客からの技術的な相談にも迅速に対応が可能だという。また、法人客を対象に、商談の上、機密保持契約の締結後にコマンド仕様を提供している。主な通販サイトや家電量販店で1台から購入できる(LTE-Mモデルを除く)。さらに、一般向けにアプリの無償提供も行っているので、実際に動作させた上で選定することができる。
今回、北海道のばんえい競馬場外馬券発売所において同センサーを用いてCO2モニタリングを行った。ばんえい競馬場外発売所には、高齢の方を含む多数のお客が集まる。ばんえい競馬場外発売所の委託運用と支援業務を行っている株式会社コンピューター・ビジネスでは、1回目の緊急事態宣言発出時より感染防止対策を重要課題として、空気の流れの根拠に基づく換気設備の改善や、密の防止策として入場者数管理システムの開発を行ってきた。
発売所内には、競馬の映像や情報を映すためのモニターが数多く設置している。 コンピューター・ビジネスのCO2モニタリングシステムは、このモニターに感染防止対策の案内とあわせてCO2濃度を表示する。同センサーで取得した値はデータセンターで処理をおこない、共聴設備からサイネージシステムに配信する。管理センターでは複数箇所にあるセンサーの値を1画面で表示、近く試験運用を開始するとのことだ。
また、ラトックシステムはWi-Fi CO2センサー販売開始と併せて、法人向けにWi-Fi接続以外のCO2センサーラインナップを拡充した。6月にネット環境のない場所にも設置できるLTE-M、7月以降はスマホやゲートウェイとかんたんに接続できるBluetooth接続モデルの投入を予定しているとのことだ。
市販のWi-Fi/Bluetooth CO2センサーは入手が容易で、既成アプリを使って必要な場所に必要な台数だけ容易に導入できる。月額使用料は無料である。また、サービス事業者などの法人向けには、Wi-Fi、Bluetooth、LTE-Mから最適なインターフェースを選択できるCO2センサーとして、システムへの組み込み提案を強化する。
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