セコム株式会社は、AIを活用して警戒監視や受付業務などを行う「バーチャル警備システム」を、2022年1月13日より販売開始する。
「バーチャル警備システム」は、現実空間を映しこむディスプレイ一体型ミラー上に、3Dモデルとして表示したバーチャルキャラクター「バーチャル警備員」が、常駐警備サービスを提供するセキュリティシステムだ。
AIを活用した警戒監視や受付業務などを「バーチャル警備員」が提供し、対処や緊急対応などの業務は常駐警備員が提供する。また、クラウド制御により、モニタリングや設定操作が可能だ。
なお、「バーチャル警備システム」の監視卓からは最大3台の「バーチャル警備員」を管理でき、「バーチャル警備員」は男性「衛(まもる)」・女性「愛(あい)」の2キャラクターから選択することができる。

「バーチャル警備システム」の特長
AIを活用した警戒監視
内部にカメラやモーションセンサーなど各種センサーを搭載し、AI解析により近づいた人への声掛けを行うほか、映像または音声で急病人の発生といった緊急事態を認識した場合は、自動でモニタリングダッシュボード(監視用アプリ)に通報を行う。
自然な受付対応
来訪者から話しかけられると、AIが音声認識し、あらかじめ設定した対話シナリオに沿って自律的に受付業務を行う。来訪者の背丈に合わせて腰をかがめたり、対話内容に応じた自然な表情をしたりすることができ、地図など案内に必要な画像の表示を行うことも可能。必要時にはモニタリングダッシュボードより、常駐警備員が遠隔で通話して応対することもできる。また、オプションで顔認証システムと連携させた来訪者の案内や、サーマルカメラを設置して来訪者に検温を促すことも可能だ。

常駐警備員との連携対応
「バーチャル警備員」からの映像・音声や通報は、リアルタイムで施設内の防災センターのモニタリングダッシュボード(監視アプリ)に届く。「バーチャル警備員」による自律応答が難しい場合や、細かな対応が必要な時には、モニタリングダッシュボードより常駐警備員が遠隔で通話して応対することも可能。緊急時には常駐警備員が現場にて対応する。
クラウドを活用した遠隔対応
モニタリングダッシュボードなど、管理システムをクラウド化したことにより、「バーチャル警備システム」の対話シナリオや案内地図など、各種設定の更新が可能。また、遠隔地から「バーチャル警備システム」のカメラの映像の確認のほか、「バーチャル警備員」による自律応答が難しい場合の対応も行うことができる。災害発生時にはミラーディスプレイに避難経路などを表示することも可能だ。
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