長野FCLコンポーネント、サトーのRFID「IritoDe」導入で棚卸し時間9割削減

長野FCLコンポーネント株式会社は、在庫管理の効率化と精度向上を目的に、株式会社サトーが自社開発したRFID対応の入出荷・在庫管理システム「IritoDe(イリトデ)」を導入した。

長野FCLコンポーネントは、FCLコンポーネントグループのマザー工場として多種多様な電子部品製造を担っている。

これまで長野FCLコンポーネントでは、約3万点に及ぶ電子部品の在庫管理において、10名の従業員が2日間をかけて目視中心の棚卸し作業を行う必要があり、人的コストとリアルタイムな在庫把握の困難さが課題となっていた。

また、部門別にExcelで管理していたため、リアルタイムで正確な在庫数を把握するのが難しい状況であった。

こうした中、2020年の基幹システム更新を契機に、在庫管理の重要性を再認識し、社内のDX推進の一環としてRFID技術の導入を検討。その結果、「IritoDe」が導入された形だ。

「IritoDe」は、RFIDやQRコード・バーコードを活用し、入出荷履歴や在庫の可視化を行うソフトウェアだ。

長野FCLコンポーネント、サトーのRFID「IritoDe」導入で棚卸し時間9割削減
RFID対応 入出荷・在庫管理システム「IritoDe」の概要図

今回長野FCLコンポーネントが「IritoDe」を導入したことにより、従来、年4回実施していた棚卸し作業がRFIDの活用によって6名で2時間程度で完了できるようになり、約91%の時間短縮を実現した。

これにより、作業者のスキルに依存しない効率的な棚卸しが可能となり、現在では月1回の頻度で実施することで、理論在庫と実在庫の差異を減らすことができた。

さらに、これまで時間を要していた入出荷記録の作成や部品探索の作業は、RFIDリーダでタグを読み取ることで自動的にデータ化されるため、作業効率が向上し、トレーサビリティも強化されたとのことだ。

加えて、管理者がWebブラウザを通じてリアルタイムに在庫数や保管場所を確認できるようになったことで、部門間の連携もスムーズになり、全体的な業務効率の向上に貢献しているという。

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