JAふじ伊豆・KDDI他、ドローンを活用した実証実験を開始、農薬散布の作業時間を93%削減

富士伊豆農業協同組合(以下、JAふじ伊豆)、KDDI株式会社、KDDIスマートドローン株式会社、全国農業協同組合連合会(以下、JA全農)、静岡県経済農業組合連合会(「以下、JA静岡経済連)は、ドローンを活用した農薬散布の実証実験を、2静岡県沼津市にて024年5月22日より開始したことを発表した。

実証の第一回目では、手作業では2時間ほどかかる傾斜20度以上・2,000平方メートルの畑への農薬散布に、自動航行ドローンを活用することで、約93%減の8分間で終了し、「スマート農業」の有用性を確認した。

実証で活用したドローンは、JAふじ伊豆が沼津市の助成を受けて購入したKDDIスマートドローンの最新型農業用ドローンで、KDDIの高精度位置測位サービスをドローンと連携させている。

このKDDIの高精度位置測位サービスは、物理的な基準局を必要とせず、cm単位の測位精度を可能にするため、傾斜地や散布対象が点在する果樹に対して、通常のGPSより正確な自動航行や効果的な自動散布が可能だ。

なおこの実証は、2027年3月31日まで期間が設けられており、今後も年7回の農薬散布をドローンで実施する。また、農薬散布を手作業で行うエリアとドローンで行うエリアに分けることで、「スマート農業」の収穫品質への効果を継続的・定量的に分析する。

実証実験の終了後は、AI時代の新たなビジネスプラットフォーム「WAKONX(ワコンクロス)」を通じたサービス提供を目指す。

2024年7月の散布においては、水滴が付着すると変色する感水紙などを用いて、薬液付着量のさらなる定量分析を実施予定だ。

今後は、実証実験で得られた知見を活用し、JAふじ伊豆を窓口とした作業受託システムのスキームを検討しているとのことだ。

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