近年、ネットワークカメラの高画質化や小型化が進み、監視や見守り、人流解析や店舗での行動分析など、カメラの新たな活用に注目が集まっているが、カメラの設置に伴うネットワークの手配や電気・配線工事にかかる時間とコストが課題とされている。
そうした中、株式会社NTTドコモ、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)、株式会社MOYAIの3社は、マーケティング、人流解析、監視などを目的とし、配線工事が不要で短期間で導入できるIoTカメラソリューションの提供について、協業を開始したことを発表した。
今回発表されたソリューションは、MOYAIが提供するLED一体型高機能ネットワークセンサー「IoTube(アイ・オー・チューブ)」に、ドコモの4Gネットワーク回線のSIMカードを組み込んだもので、ネットワークを通して収集した動画のリアルタイムな閲覧や、AIによる動画解析を短期間で行うプラットフォームサービスだ。
CTCは、データの保管やデバイスマネジメント、閲覧インターフェイスの開発、プラットフォームのサービス運営を担う。
今回の協業により開発するプラットフォームは、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末を用いて、動画データの確認やダウンロードを実施することができ、マイク・スピーカー機能を利用すれば緊急時に双方向の通話も可能だ。
ユースケースは、小売店に来店した利用者の属性分析や動線分析を行うことで、商品の仕入れや陳列、店舗設計などのマーケティング活用や、各車両内の混雑度合いを把握し、乗客のモバイル端末に混雑状況をリアルタイムに配信する感染症対策などが挙げられている。
なお、このソリューションは、2022年春の提供開始を予定しており、2021年11月24日から26日に開催される「第7回鉄道技術展」にてMOYAIの「IoTube」が展示される。
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