三菱UFJニコス株式会社では、「三菱UFJカード」を始めとしたクレジットカードの発行業務や、クレジットカード加盟店の管理に関連する業務など、専門性の高い業務が多岐にわたっている。
そのため、社内外からの問い合わせ対応には高度な専門知識を要し、また正確な事務作業による高い業務品質が求められていたのだという。
こうした中、株式会社大和総研と三菱UFJニコス株式会社は、生成AI(RAG)技術の共同研究を行い、三菱UFJニコスの社内文書検索において、90%以上の回答精度を達成し、この成果を基に社内文書検索回答サービス「IntelligentSeek」を開発した。
「IntelligentSeek」では、複雑なクレジットカードの専門知識や業務知識を取り込み、大量の社内文書データベースから検索要件に最適化された情報を高精度で取得することが可能だ。
ユーザは、自然言語で質問を入力することで、必要な情報やドキュメント内の記載箇所を数秒で表示することが可能となった。
また、「IntelligentSeek」では、取扱う社内情報やデータはセキュリティ基準に基づき管理されており、生成AI特有のハルシネーション(誤回答)の対策も実装されているとのことだ。
三菱UFJニコスは、ファーストユーザとして2024年11月1日からこのサービスを利用開始する予定だ。
今後も両社は共に研究し、業務効率向上・顧客サービスの充実に努め、「AIエージェント」などの様々なAI技術を利用し、「IntelligentSeek」のさらなるレベルアップを図るとしている。
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