NTTテクノクロス株式会社は、組織全体の業務効率向上を支援する生成AIエージェントシステム「ChatTX」を、2024年10月21日から提供開始する予定だ。
「ChatTX」の特徴は主に3点ある。まず一つ目は、業務ごとに独自のエージェントが最適な回答を提供する機能だ。業務の関連資料をアップすることで、専門知識を持ったAIエージェントを作成でき、開発工程、契約、決裁などのさまざまなユースケースに対応する。
なお、大規模言語モデル(LLM)は、AIエージェントの用途に応じて、複数のモデルから選択可能だ。
二つ目は、回答結果の精度向上が可能なフィードバック機能だ。回答結果に対して採点やコメントが可能で、これにより回答の精度を改善し、効果測定にも活用できる。
これらを繰り返すことにより、精度や利便性が向上するシステム設計となっている。
三つ目は、NTTグループのセキュリティポリシーに準拠したセキュリティ性だ。安全性が保証されたシステム構築が行われており、入力データはAIに学習されない設計となっている。
また、NTTテクノクロスは2023年5月から社内で「ChatTX」のパイロット運用を行い、同年10月には本格導入を実施。1,600人を超える社員が自発的に資料作成や開発工程に活用し、業務効率化や生産性向上に寄与したのだという。
さらに、NTTグループをはじめとした企業でPoCを実施し、多くの企業と導入に向けた準備を進めているとのことだ。
今後は、「ChatTX」のフィードバック機能をさらに強化し、全社員参加型のDX推進プラットフォームとしての定着を目指すとしている。さらに、従業員満足度(ES)の変化を時系列的に「見える化」し、回答の精度向上に向けた分析機能も導入する予定だ。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。