IVI、5G動向など先進研究分科会の成果を報告 スマートファクトリーJapan2019レポート

センサーデータ3つの先行事例

3番目は「センサーデータ活用技術研究分科会」より、センサーデータ技術の最前線について報告が行われた。

IVI、5G動向など先進研究分科会の成果を報告 スマートファクトリーJapan2019レポート
センサーデータにおけるユースケースの利活用について紹介する東芝・松岡康男氏

報告を担当した東芝の松岡康男氏は、センサーデータにおけるユースケースの利活用について3つの事例を紹介した。

1つは業務シナリオ事例においても発表があった、ミスズ工業による金属加工の予知保全・品質管理におけるセンサーデータ活用例。プレス加工時の打痕不良を取り除くために、正常パンチと欠損パンチでプレス時の振動の差異を見出し、欠損を検知するというものだ。

2つ目は車部品用の鋼材の鍛圧機械・切断機を扱うケイエステックにおいてエッジコンピュータを作成し、データを収集した事例。収集したデータについては、切断機の刃物寿命管理、遠隔診断サービスといった予知保全に活用する。

3つ目はボンディング装置を製造する新川の事例。取り付けられた200個のセンサーのうち、最も品質に関わる8つのセンサーからデータを収集し、ボンダー性能を司るVレール故障(フレーキング)の予兆管理を行うというものだ。

センサーデータ活用技術研究分科会では2019年度から2021年度にかけて、新エネルギー・産業技術総合開発機構と「Connected Industries推進のための協調領域データ共有・AIシステム開発推進事業」を進めていくという。

この事業は自動走行・モビリティサービス、ものづくり・ロボティクス、バイオ・素材、プラント・インフラ保安、スマートライフの5分野を中心に、業界横断型AIシステムの開発および業界共用データ基盤の開発を行い、AI・データエコシステムの事例を創出することを目的としている。

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