NECソリューションイノベータ、AIによる生産予測機能などを追加した「NEC 営農指導支援システム」の最新版を提供開始

農業産地においては、市場への農産物の安定した供給が求められており、気候変動による作物の生育や収穫量への影響など、気象状況を踏まえた栽培管理や出荷見込みなどの精度向上が重要な取り組みとなっている。その中で、近年、農業界においても、IoTやAIなどを活用したより精度の高い生育予測や生産予測への期待が高まっている。

NECソリューションイノベータ株式会社は「NEC 営農指導支援システム」の最新版を提供開始した。特長は以下の通り。

  1. 説明可能なAI(※1)によるデータ分析・生産予測機能の提供(オプション)
  2. 農業産地で蓄積した気象・環境・生育・出荷などの実績データを説明可能なAIを用いて分析し、平均温度や飽差といった生育や収穫量に影響する要因のさまざまな条件における影響度や関係性を可視化して、予測モデルを提示する。これを生育予測や生産予測へ活用することで、販売戦略の立案に役立てることが可能だ。合わせて、形式知化されていない栽培知見の発見に役立てることができる。

    また、果菜(きゅうりなど)、葉菜(キャベツなど)においては予測モデルを活用して生産予測を行い、週単位の出荷量などの予測結果を提示する。

    NECソリューションイノベータ、AIによる生産予測機能などを追加した「NEC 営農指導支援システム」の最新版を提供開始
    収穫量(3週後)の生産予測モデルの提示イメージ
  3. 圃場の作業状況などの情報を地図画面上で可視化
  4. GIS(地理情報システム)と連携し、同システムに登録された生産者の圃場位置および農業データ連携基盤(※2)に登録されている筆ポリゴンデータ(※3)をもとにした圃場区画(境界線)を地図画面上に表示する。表示された圃場ごとに作業予定・実績や農薬散布の状況、生育状況などに応じた色分け表示に加え、圃場ごとの詳細情報の確認が可能である。これにより、視覚的に圃場全体の状況を把握することできる。

  5. 独立行政法人 農林水産消費安全技術センターの農薬登録情報を元にした農薬使用制限のチェックが可能
  6. 農薬利用登録時に、農業データ連携基盤に登録されている独立行政法人 農林水産消費安全技術センターの農薬登録情報の農薬利用制限情報を元に、使用回数制限、成分別使用回数制限、使用禁止期間などの警告を表示するため、適切な農薬散布を支援する。

なお、同システムの料金は、専用クラウド環境(※4)での利用(ユーザ数:150名、取扱品目:20品目、データ容量:10GB)の場合、初期費用は100,000円(税別)で、月額利用料は80,000円(税別)である。

また、共有クラウド環境(※5)での利用(ユーザ数:20名、取扱品目:20品目、データ容量:4GB)の場合、初期費用は100,000円(税別)で、月額利用料は20,000円(税別)である。

さらに、オプションであるAIデータ分析機能の月額利用料は20,000円(税別)、AIデータ分析/生産予測機能の月額利用料は40,000円(税別)である。

NECソリューションイノベータは同システムを今後3年間で、20団体への導入を目指している。

※1 予測結果や推定結果に至るプロセスが人間によって説明可能になっているAI技術や機械学習のモデル。
※2 内閣府・戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「次世代農林水産業創造技術」で構築が進められている農業データの連携を目的としたシステム。通称はWAGRI。
※3 農林水産省が実施する耕地面積調査等を母集団情報として、全国の土地を隙間なく200メートル四方(北海道は、400メートル四方)の区画に区分し、そのうち耕地が存在する約290万区画について衛星画像等をもとに筆ごとの形状に沿って作成した農地の区画情報。
※4 組織・団体でご利用する際に顧客専用に構築するクラウド環境。環境センサー接続などの個別対応が可能。
※5 少人数から利用可能な予め準備しているクラウド環境。環境センサー接続などの個別対応不可。

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