ミツウロコCSとNEC、LPガスの配送業務効率化に向けた実証実験において配送回数・平均配送業務時間が約3割削減したと発表

LPガス配送事業者は、月1回のLPガスメーター検針値や過去の消費実績からLPガス容器内のおおよそのガス残量を予測し、LPガス容器の配送計画を立てている。多くのLPガス配送事業者は、消費者宅に2系統(供給側の系統と予備側の系統)設置しているLPガス容器を交互に交換し、おおよそのガス残量予測で生まれる非効率な部分を許容することでガス切れリスクを回避していた。

しかし、深刻化する人手不足を背景に、ガス業界でも人員確保が困難な状況が生じており、LPガス事業の根幹を支える検針員とLPガス容器配送員の不足は喫緊の課題となっている。

そこで、株式会社ミツウロコクリエイティブソリューションズ(以下、ミツウロコCS)と日本電気株式会社(以下、NEC)は、2018年10月から2019年9月にかけて、名古屋市でLPガスの検針業務自動化および配送業務効率化に関する実証実験を実施した。

そして、両社が共同で開発し、2019年2月に発表したLPガスメーターの情報を提供するサービスを活用し、検針業務を自動化し日次でガス残量を把握した結果、従来のガス残量の予測に基づく配送に比べて、配送回数・平均配送業務時間ともに約3割削減することができた。

同実証実験では、LPガスメーター指針値提供サービスを活用してLPガスメーター指針値を遠隔から自動取得した。LPガス残量を日次で把握するとともに、LPガス容器を全量(2系統)交換することで、検針業務の自動化(指針値の取得状況によって、検針業務の代替となりうるか)と、配送業務の効率化(従来の予測に基づく配送方式と、指針値の取得によりLPガス容器内のガス残量を把握し、次回交換日を指示する新しい配送方式の比較・分析)を検証した。

同実証実験の詳しい結果は以下の通り。

  1. 検針業務の自動化
    • 「LPガスメーター指針値提供サービス」による所定の検針日における取得率:99.7%(2019年9月の取得率)
    • 自動取得した指針値と検針員による従来の検針で取得した指針値の差異:0件(2018年10月〜2019年9月にかけて差異なし)
  2. 配送業務の効率化
    • 予測に基づく従来の配送計画と指針値の自動取得による実績に基づく新しい配送計画との⽐較
    • ・配送回数:2,568回→1,820回(▲29.1%)
      ・残ガス率:16.6%→7.8%(▲53.0%)
      ・配送本数:4,430本→4,093本(▲7.6%)

    • 前年同月との比較
    • ・平均配送業務時間(時間/日):9.4時間→6.5時間(▲30.9%)
      ・平均走行距離(Km/日):105.8Km→84.1Km(▲20.5%)

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