IoTで実現する、「サステナビリティ」とは

サステナビリティとは

サステナビリティ(sustainability)とは、「持続可能な」や「持続可能性」という意味を持つ英単語である。

サステナビリティへの取り組みという使われ方をする時、社会や地球環境のバランスを考え、世の中全体を持続可能な状態にしていく考え方のこととして使われる。

国連の「環境と開発に関する世界委員会」が1987年に公表した報告書の中心的な考え方として取り上げられた概念で、「持続可能な開発とは、将来の世代のニーズを満たしつつ,現在の世代のニーズも満足させるような開発」と定義された。

近年では、企業の社会的責任(CSR)の観点でも高い注目を集めている。

世界自然保護基金によると、2012年時点のペースで地球資源を使い続けていくと、2030年には、地球2個分の資源が必要になってしまう。これでは、持続可能であるとは言えない。

短期的視点での利益のみを追い求めるのではなく、地球や社会が持続可能でなければ、企業も持続可能な経営ができないと考えていくべきだ。

IoTを活用してサステナビリティを実現する

IoTを活用することで、サステナビリティの実現に貢献することができる。

例えば、工場の稼働状態や利用エネルギーを見える化することで、省エネや資源の効率化ができる。

稼働状態を確認し、一定時間稼働していない生産設備を自動でスタンバイモードにすることができれば、不要な電力の消費を防ぐことができる。

また、需要を正しく把握することで、供給過剰による資源の無駄遣いを防ぐことができる。

製品開発時にシミュレーションを繰り返し製品の完成度を高める手法をとることで、試作品を作成することで発生する廃棄物の量を減らすことができる。

他にも、スマートシティの取り組みが進み、生活全体にシェアリングエコノミーで成立するようになると、個人で所有するものが減っていくだろう。

IoTの活用事例

安定的な発電を支援する

[参考記事]
NTT Comとクボタ、ディープラーニングを活用して稼働中のごみ焼却施設の蒸気量を予測する実証実験を実施

ごみ焼却施設においては、ごみが燃焼する際に発生する熱から高温高圧の蒸気をつくり、蒸気タービンを回転させることで発電を行う廃棄物発電が進んでいる。

しかしながら、投入するごみの性質や形状により、蒸気量が変化することに加えて、蒸気量の制御に関係するパラメーターが多数存在しているため、蒸気量を制御することが難しく、安定的な発電ができていないのが現状である。

NTTコミュニケーションズ株式会社と株式会社クボタは共同で、稼働中のごみ焼却施設において、ディープラーニングを活用した実証実験を実施した。燃焼時に発生する蒸気量をリアルタイムに予測することで廃棄物発電の安定化を目指している。

生活に合わせて家電を制御する

パナソニックと西川、個人の眠りにあわせて家電制御が可能な「快眠環境サポートサービス」を共同開発

[参考記事]
パナソニックと西川、個人の眠りにあわせて家電制御が可能な「快眠環境サポートサービス」を共同開発

パナソニック株式会社と西川株式会社は、パナソニックの家電と西川のマットレスを連携させて、睡眠の結果を可視化し、1人ひとりにあったアドバイスで、よりよい睡眠環境を提供する「快眠環境サポートサービス」を共同開発し、2020年3月18日から、パナソニックがサービスの提供を開始する。

同サービスは、西川のマットレスに搭載したセンサーで睡眠データを計測し、睡眠の状態にあわせて家電を制御できる。

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