ラトックシステム、食品などの保管温度を自動計測する温度管理システム「ハサレポ」が冷凍設備内の設置にも対応

ラトックシステム株式会社は、温度の計測、記録、通知、帳票出力がワンパッケージになった、IoTで自動計測する温度管理システム「ハサレポ」の提供を行っている。

「ハサレポ」は、主に食品を扱う現場へ提供している温度管理システムだ。保管庫や冷凍・冷蔵設備などに温度センサを設置し定期的に計測、クラウドに記録、アラート通知、帳票出力を行う。

システムのデータ通信には、見通し最大500m、中継器の使用で1kmの範囲で電波が届くWi-SUNを採用。センサからクラウドまでは全て無線で構成し、広い敷地で柔軟性の高い設置が必要な食品保管現場などの利用が想定されている。

ラトックシステム、食品などの保管温度を自動計測する温度管理システム「ハサレポ」が冷凍設備内の設置にも対応
「ハサレポ」の概要図

そうした中ラトックシステムは、「ハサレポ」の温度センサが、冷凍設備内の設置に対応したことを発表した。

冷凍設備に対応するため、-30℃~60℃の条件下で、温度センサBOX部の動作テストを実施。通信機能と電池を備えたBOX部を含めて、冷凍・冷蔵設備内で正常に動作することが確認された。

これまでは、冷凍施設など5℃~45℃以外の場所の温度を計測する際には、温度センサ部分のみを庫内に設置し、Wi-SUN通信機能と電池の入ったBOX部は庫外とすることが条件とされていた。

温度センサには、BOX部からの長さが5mあるサーミスタを採用しているため、小型の保管設備では対応可能だが、コンテナタイプの冷凍・冷蔵庫など大きな収納庫では、計測できる範囲に制約が発生していた。

そこでBOX部の動作温度範囲を見直し、-30℃~60℃を対応範囲とした。また、-30℃までの冷蔵倉庫であれば、温度センサーをBOX部ごと入れて、温度の自動計測とモニタリングすることが可能となった。

ラトックシステム、食品などの保管温度を自動計測する温度管理システム「ハサレポ」が冷凍設備内の設置にも対応
冷凍設備内に対応した「ハサレポ」のセンサ

その他の変更点としては、これまではアルカリ乾電池EVOLTAを推奨としていたところを、リチウム乾電池の使用を必須としている。試験センターでの高温低温試験テストでは、Panasonic製リチウム乾電池「FR6HJ/2B」が使用された。(※水温・湯温の計測向けPT100センサーは、従来通りBOX部の動作温度は5~45℃、アルカリ乾電池はEVOLTA推奨。)

無線通信に関しては、低温であっても問題なく行われるとしている。ただし、密閉された庫内に設置すると、外部へWi-SUN電波が届きにくくなり、クラウドへの記録漏れリスクが高まる。

そこでBOX内部のメモリに、一定期間温度を蓄積する機能を搭載している。これにより、一時的に通信が切れても、手動でメモリからクラウドにデータを補完することが可能だ。

ラトックシステム、食品などの保管温度を自動計測する温度管理システム「ハサレポ」が冷凍設備内の設置にも対応
「ハサレポ」のその他の変更点

ハサレポの特徴

  • 食品の保管庫や冷蔵庫の温度、水温を自動計測
  • 定期的(5分ごと)に無線で送信
  • 設定温度範囲を超えたらスマホにアラート通知
  • 温度範囲を食品ごとにDB化、アラート通知条件に適用可能
  • 温度データを蓄積してグラフ化、帳票印刷も可能
  • 温度センサー(サーミスタ)は2点計測、ケーブル長5m
  • 温度センサー(Pt100センサー)は1点計測、ケーブル長3m、防水設計
  • BOX内蔵センサーで室温、湿度も同時に計測
  • 温度センサーは電池駆動(単3電池3本)
  • ゲートウェイ-温度センサー間はWi-SUN接続、中継器使用で最大1km(見通し)
    (※中継器を使用しない場合は最大500m[見通し])
  • ゲートウェイ1台に温度センサーを最大12台まで接続可能(中継器使用時)
    (※中継器3台に温度センサーを各4台接続した場合。ゲートウェイと温度センサー直結では最大4台。)
  • ゲートウェイとクラウドはLTE-M接続、配線やネットワーク設定は不要
  • CSV出力に対応