正興電機製作所 / 無人警備ロボット
正興電機製作所は、決められたエリアを自律走行する警備ロボットを提供している。
ロボットに搭載されたカメラや温度センサーから入力されたデータを、ロボットに搭載されたソフトウェアで判別し、例えば不審者の検知や、車両ナンバーを認識して駐車場管理などを行ってくれる。この他にも、火災検知やドアの開閉点検など、機能は多岐にわたる。
ネットワークはWi-Fiを利用しており、異常を検知した場合はネットワークを介して管理者に位置情報と合わせて通知する。
(位置情報はGPSを利用せず、ロボットが作成したマップと照合している)
今後は5Gを活用して、ロボットが取得した画像や環境データをクラウド環境に送信し、必要に応じて、リアルタイムにロボットを制御することで、警備サービスの向上を目指していくという。また、5Gの活用により、これまでは屋外などWi-Fiの敷設が難しい(コストがかかる)ようなエリアでの運用も容易になってくる。
ソニー / Virtual Production
youtubeなど、企業や個人が動画を用いて情報を発信する機会が増えている。
複数のカメラで動画を撮影した動画を切り替えて生配信する場合、スイッチャーと呼ばれる専用のマシンが必要となるが、操作性やコストの面で利用が難しかった。
Virtual Productionはスイッチャー機能をクラウド上で利用する事ができ、本格的なスイッチャーから機能を絞る事で、操作性を向上している。
デモを体験したが、非常に簡単で、直感的に操作できていた。
写真右が5Gモジュール搭載端末で、当該端末で撮影した動画をクラウドに送信している。写真の左が、操作端末(PC)となり、会場に設置されたカメラの画像が表示されていた。6台のカメラまで利用できるという。
NTTドコモ / 曲がるアンテナ
小学校か中学校の頃に、プリズムを用いて光の分散に関する実験を行ったことはないだろうか。
三角形のプリズムに白色光をあてると、虹色の光に分散されてプリズムから出てくる。
これは、プリズムと、光の波長による屈折率の違いから起こる事象で、波長の長い(周波数の小さい)赤色は屈折が小さく、波長の短い(周波数の大きい)青色の光は大きく屈折し、プリズムから出てくるというものであるが、光の入射角を変えていくと、ある角度で光がプリズムから出てこなくなってしまう。
少し乱暴だが、いわゆる光ケーブルと言われるものも上記と近い事象で、光を誘電体(ガラスなど)中に閉じ込めて、光の信号を送信し、情報を高速に伝達している。
ただし、光ケーブルが大きく曲がっていたりすると、(少し語弊があるが)光が外に漏れ出してしまう。
この現象を逆手に取ったのが、曲がるケーブルで、通常は信号を送るケーブルとして機能するが、一定以上曲げると、曲げた箇所から電波が漏れ出すため、当該電波を利用して無線通信を行う事ができる。
展示では60GHz帯の電波をケーブルから放出していた。曲げが大きい(Rが小さい)方が高周波の電波が出力されるそうで、例えば28GHz帯となると曲げが小さい(Rが大きく)なるという。
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