Wi-SUN規格は920MHz帯の無線通信帯による障害に強い長距離通信が可能で、スマートメーターとのBルート通信を使ったHEMS(Home Energy Management System)サービスやHAN通信を使った各種のIoTサービスなどに広く利用されている。
ラトックシステム株式会社は、Wi-SUN Bルート・HAN対応のUSBアダプター「RS-WSUHA-P」と、Wi-SUN Enhanced HAN対応のUSBアダプター「RS-WSUHA-J11」の2製品を5月下旬に発売する。
2製品は、USBドングルタイプのWi-SUNインターフェイスで、パソコンやゲートウェイなどのUSBポートに差し込むことで、簡単にWi-SUN通信機能を追加できる。
RS-WSUHAシリーズは、ローム株式会社との共同開発品で「Certified by ROHM」を取得しており、ロームのWi-SUN無線モジュールを搭載している。
RS-WSUHA-PはBP35C0を搭載し、Wi-SUN Bルート通信とHAN通信に対応したモデルである。Wi-SUN Bルートで太陽光発電、スマートメーターとの通信をおこなうシステム構築に適している。
一方のRS-WSUHA-J11はBP35C0-J11を搭載し、Wi-SUN Enhanced HAN通信に対応している。中継機を介した1ホップリレー通信による無線通信範囲の拡張をサポートしており、工場や商業施設内のIoT分野での普及拡大を見込んでいる。
Windows/Linux OSからは標準COMポートとして認識、ローム製無線通信モジュールBP35C2用に開発したアプリケーションがそのまま使用できる。さらに、Wi-SUN profile for ECHONET Lite認証取得済みで、アプリケーション開発後すぐに実用化が可能だ。
開発用の情報は、ロームのサイトのサポートページで提供されているソフトウェア関連ドキュメントを、そのまま使用できる設計となっている。
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