KDDI株式会社は、衛星ブロードバンド「Starlink」の利用シーンを2023年7月から拡大することを発表した。
KDDIは、2021年9月にSpaceXと業務提携を行い、au基地局のバックホールにStarlinkを活用し、山間部などでも都市部と同様の高速通信が可能となるよう順次構築を進めている。
また、2022年10月からは「認定Starlinkインテグレーター」として、法人・自治体向けサービス「Starlink Business」や、Starlinkを活用したauエリア構築ソリューション「Satellite Mobile Link」を提供し、建設現場や屋外施設の遠隔監視、災害対策など、さまざまな場所での利用を促進している。
今回、利用シーンが拡大することにより、海上・山小屋・音楽フェス、大規模屋外イベントなどで活用できるようになるほか、沖縄県でも法人・自治体向けにサービス提供を開始する。
海上では、航海に必要な情報の収集や、DXによる作業の効率化、乗客や乗員へのWi-Fi提供など、さまざまなユースケースが想定されている。
宿泊・休憩・避難を目的とした山小屋では、登山活動を支援し、利用者が局所的に集まる音楽フェスでは、通信回線混雑の緩和やキャッシュレス決済などを支援する。

また、法人・自治体向けの「Starlink Business」において、Starlink衛星同士が通信をすることで、地上局から離れた場所でのエリア化を実現する「衛星間通信」により、沖縄県を対応エリアとして追加した。これにより、日本全国で利用できるようになった。
なお、Starlinkをバックホール回線として利用するau基地局は、2023年度内に5G対応基地局も運用開始予定だ。
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