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通信 > KDDI・シスコ・富士通、IPレイヤーと光伝送レイヤーを融合したマルチベンダーのメトロネットワークを運用開始
現在普及が進む5Gサービスの全国展開に伴い、動画などデータ量が多いサービスの利用者が増加し、通信量が急速に増大している。5Gの普及と通信量の増大によりさらなる電力量の増加が想定され、CO2削減への取り組みが一層重要になっている。さらに、通信量の増大に対応するためには、設備を迅速に拡張することが喫緊の課題となっている。
KDDI株式会社、シスコシステムズ合同会社(以下、シスコ)、富士通株式会社は2023年10月1日、IPレイヤーと光伝送レイヤーを融合した地域網内ネットワークであるメトロネットワークの本運用を開始した。
同メトロネットワークは、WDM(※1)用光信号を直接送受信することが可能なシスコ製ルーター「NCS5500」シリーズと、オープンインターフェースで他社製品と接続が可能な富士通製Open Line System(以下、OLS)「1FINITY」シリーズを利用することで、IPレイヤーと光伝送レイヤーを融合した構成(※2)を実現した。KDDIは2021年から一部エリアのメトロネットワークにこの構成を導入しており、今回安定運用の実績が確認できたため、5G、auひかり、法人VPNなど複数のサービスを収容して本運用を開始する。
IPレイヤーと光伝送レイヤーを融合した構成は、ルーターとWDM用トランスポンダ(※3)を接続する従来構成と比べ機器数が減っており、電力使用量を約40%削減する。また、従来の構成と比較し、容量拡張が容易なため通信トラフィックの増大に迅速に対応可能だ。なお、WDM用トランスポンダは小型化され光モジュールとなり、シスコ製ルーターに実装されている。この光モジュール自体も半導体製造プロセスの改良により低消費電力化を実現した。
従来構成とIPレイヤー・光伝送レイヤー融合構成との違い
WDM用トランスポンダの小型化
1FINITYシリーズはオープンインターフェースに対応しており、他社製品を含むさまざまな機器との接続が可能だ。そのため、局間の伝送容量を拡張する際もルーター側のハードウエア増設や設定変更のみで容量の拡張が可能だ。これにより、将来の通信トラフィックの増大に応じて迅速な対応が可能となる。
ルーターインタフェースの伝送容量拡張時の違い(例:100Gから200Gへの拡張)
KDDIは今後、2028年度末までにIPレイヤーと光伝送レイヤーを融合したメトロネットワークの全国展開を目指す。
※1 WDM:1本の光ファイバーに波長の異なる複数の光信号を多重して伝送する技術。
※2 IPレイヤーと光伝送レイヤーを融合した構成:ルーターから直接WDM用光信号を送信し、OLSやWDMによって伝送する構成を指す。IP over DWDM、IP Opticalと呼ばれていたが、昨今ではRON(Routed Optical Networking)という名称で呼ばれている。
※3 WDM用トランスポンダ:Transmitter(送信機)とresponder(応答機)からの合成語で、Ethernet信号とWDM用光信号の相互変換などを行う。
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