分譲マンションの場合、物件が竣工する前から販売が開始されるという特有の商習慣から、完成前の建物の室内空間や共用部分をイメージすることが難しく、販売員と購入検討者の認識齟齬が発生したり、モデルルームに行かなければ購入検討が進まなかったりというケースがあった。加えて、昨今の状況から非対面のオンライン接客を望む顧客も増加しているという。
そうした中、株式会社積木製作は、高画質CGのクラウド配信サービス「Luxstream(ラグストリーム)」を開発し、分譲マンション販売用ツールとして東京建物株式会社に提供する。
「Luxstream」は、ブロードメディア株式会社のクラウドゲーム配信技術「Gクラスタ」を活用し、積木製作の高精度なCGを体験することができるサービスだ。
建築や販売用CGおよびVRコンテンツの制作後、成果物はクラウド上のサーバにアップされるため、利用者はクラウドレンダリングのサーバを用意する必要はない。
また、Windows向けに開発したコンテンツはマルチデバイスに対応しており、Webブラウザ、タブレット、スマートフォンなど、すべて同じ品質で配信される。
これにより、マンション購入検討者は専用のアプリケーションのインストールや高性能PCを必要とせず、自宅のパソコンやスマートフォンなどで、完成前の建物の各住戸内や共用部分のVR体験ができ、室内や共用部分の仕様や質感を体感することができる。

利用プランは通常プランとライトプランの他、一時的にURLを発行し、使用した分だけ料金が発生する従量課金制も用意されている。
なお「Luxstream」は、今秋より東京建物の「Brillia Tower 池袋 West」の販売センターに提供する。
また、同販売センターでは、「Luxstream」により、3D都市モデル「PLATEAU(プラトー)」を活用して、大都市の主要駅周辺を再現している。これにより、首都圏の広域エリアのVRウォークスルーや、建物を含めた街を眺望することができる。

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