積水ハウス株式会社は、2021年12月にスマートホームサービス「PLATFORM HOUSE touch(プラットフォームハウス タッチ)」を発売し、サービスを通じて様々なデータを蓄積してきた。
そして本日、株式会社博報堂との共同プロジェクトを通じて、蓄積したビッグデータのAI解析を用いて、住まい手の無意識の部分である「行動の源泉」(潜在意識)などを可視化することで、プラットフォームハウス構想における「健康・つながり・学びのサービスのキュレーション」に向けた取り組みを開始することを発表した。
「PLATFORM HOUSE touch」を通じて蓄積されるデータは、間取りや家族構成などと紐づいた「生活ログ」としてデータが蓄積されている。
例えば、窓シャッターの開閉や玄関ドアの施解錠など、住まいの中の無意識の住まいの操作に関するデータを単なるログデータとしてではなく、間取りや家族構成と紐づけた住まい全体に関わる生活の総合データ「生活ログ」として蓄積されている。

蓄積された「生活ログ」を、個人情報を排した形でAIを使用して解析することで、生活ログ単体や、組み合わせることで見える、住まい手の特徴的な生活意識が現れる瞬間である「生活モーメント」を推測・可視化する。
さらに、「生活モーメント」をAI解析することで、住まい手の「生活習慣」や「行動の源泉(潜在意識)」も可視化する。
データの解析は、2023年度内に解析のプロセスをアルゴリズム化することでAIによる解析が可能になり、「PLATFORM HOUSE touch」を採用した住まい手の普段の生活から、行動の源泉(潜在意識)を可視化することが可能となる。
両社は、こうして蓄積されたデータを、サービス提供者へ広く提供する共創データベースの構築を目指す。サービス提供者は、この基盤で提供された「生活モーメント」や「生活習慣」、「行動の源泉」をもとに、住まい手のニーズを先回りして捉えることで、新しいサービスや既存サービスのバージョンアップの開発・提供を行うことが可能となる。

なお、蓄積されたデータは、事前に同意を得た住まい手のデータのみを解析に利用しているのだという。また、住まい手個人や家族へのサービス提案を目指し、サービス提供者とのデータ連携を行う予定だが、データ提供の際はオプトインを実施し、サービス提供を希望し、同意を得た分のみサービス提供者にデータ提供を行うとしている。
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