竹中工務店と鹿島建設は、アクティオ、カナモトと共同開発したタワークレーン遠隔操作システム「TawaRemo(簡易コックピットタイプ)」を、都内で施工中の建築工事に適用した。
実際に同システムを用いて建設資材を揚重した結果、従来のクレーン頂部に設置された運転席から操作する場合と同等の作業が行える一方、高所にある運転席への昇降が不要となることに伴うオペレーターの疲労軽減などの生産性向上効果を確認したという。
2021年8月には、「TawaRemo(専用コックピットタイプ)」を大阪市内で施工中の建築工事にも適用し、実証効果を検証する予定だ。
今後、清水建設を加えた3社の連携により、同システムの実工事への普及・展開を加速することで、オペレーターの作業環境の改善と生産性の向上を図っていくという。
そして、異なる現場で稼働する複数のタワークレーンの遠隔操作を集約して行う拠点の構築を目指し、諸官庁を含む関係各所との協議を進めていくのだという。
システムの導入にあたっては、タワークレーンの操作に必要なコックピットを、操作時の臨場感を重視した専用タイプと軽量(約30㎏)で設置が容易な簡易タイプの2つから選択可能。

新たに開発した簡易タイプのコックピットは、従来のクレーン運転席に設置した複数台のカメラ映像および荷重などの動作信号や異常信号を表示する各種モニターと、クレーンを操作するためのレバーやフットスイッチを配置した操縦席で構成される。
クレーンの始業前点検(目視点検)をはじめ各種操作をコックピットから行えるため、高所の運転席への昇降が不要になるなど、オペレーターの作業環境を改善できることが特長だ。
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