竹中工務店は、建設現場に向けに、ビーコンやGPSなどの位置認識と工事の情報を連携させる業務効率化アプリ「位置プラス」シリーズを提供している。
そうした中、竹中工務店はL is Bと共同で、L is Bが展開するチャットアプリ「direct(ダイレクト)」上に、「位置プラス」シリーズの「位置認識プラットフォーム」で取得した位置情報を通知するサービスを開発した。
今回開発されたサービスは、位置プラス写で実現した機能をベースに、「位置認識プラットフォーム」で取得した位置情報を、「direct」上に通知する機能を提供するといったものだ。
これにより、建設現場内における業務指示に位置情報を追加して伝達することが可能になったため、指示場所を明確化し、業務指示者の指示写真と図面情報との統合手間を削減する。
竹中工務店は、同社の作業所職員へのヒアリングにより、従来のチャットアプリでの業務指示と比較し、1日60分の業務指示時間削減が期待できるとしている。
なお、今回発表されたサービスは、「位置プラスシリーズ」の他社サービスとの連携第1弾となり、グループ会社の朝日興産を通じて、2022年6月頃に外販開始を予定しており、今後も機能を拡張していくとしている。
機能と特長
写真投稿等のキーとなる動作を「direct」上で行った際に、位置プラスサーバーは、以下の2つの方式でユーザー側の「direct」上に位置情報を通知する。
写真を業務指示書に変換する
写真を投稿すると、自身の位置情報をプロットした簡易MAPと投稿元の写真を合成した業務指示書を、位置プラスサーバが返信する。同時に投稿者の氏名・投稿日時・棟名・フロア名をコメントとして返信。写真による業務指示を、実施場所とセットで行うことができる機能。
簡易MAPで知らせる
特定の文字列(#位置、#いち、#イチ、#1)を投稿すると、自身の位置情報をプロットした簡易MAPを位置プラスサーバが返信する。同時に、「誰の」「いつの」位置情報であるかが事後でも確認できるよう、投稿者の氏名・投稿日時・棟名・フロア名をコメントとして返信する。
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