オフィスケイワン株式会社は、橋梁BIM/CIMモデルによる架設計画を支援する橋梁架設シミュレーションシステム「Sim-BRANE」を開発した。
「Sim-BRANE」は、予め登録されたクレーンモデルを計画位置に配置し、操作パネルのスライダーを左右に動かすことで、ブームの起伏・旋回・伸縮の基本動作を再現することができるシステムだ。
地組みした橋梁部材を吊り上げて旋回し、架設が完了するまでの一連のキーフレーム登録・編集機能、定格荷重の安全率や、アウトリガー反力(JIS D 6301)の算出、シミュレーション結果のExcelシート一括出力機能が実装されている。

これにより、吊荷の過負荷や地盤の支持力不足によるクレーンの転倒リスクを可視化する。また、吊荷位置とクレーンの動作情報はすべて座標値で管理しているため、実際の施工現場での機材誘導や吊荷監視システムにも連携可能だ。
さらに、AutoCADのアドオンにより、従来の2次元CAD操作の延長線上で利用可能なほか、照査機能(干渉チェック支援、安全率、アウトリガー反力の算出)も搭載している。
動作環境はWindows10、11(64bit)で、AutoCADとExcelが必要なほか、ライセンス認証にインターネット接続が必要となっている。
なお、「Sim-BRANE」は、オフィスケイワンと、株式会社駒井ハルテック、株式会社IHIインフラ建設、川田工業株式会社の橋梁メーカ3社による共同開発システムだ。
今後は、オフィスケイワンより2024年1月を目途にサブスクリプションで販売が開始される予定だ。
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