建設現場では、プラントや資材のストックヤードなど、仮設備の配置計画が施工をするうえで重要な要素となる。特に、山岳トンネル工事では、限られた敷地内での効率的な作業が求めらる。
しかし、最適な仮設備の配置計画は、地形や導線など様々な要因が複雑に絡みあい、計画を立てるには相当の時間を要するという課題があった。
そこで、西松建設株式会社とONESTRUCTION株式会社は、ジェネレーティブデザインを活用した仮設備の配置計画の効率化と最適化に取り組んだ。
ジェネレーティブデザインとは、コンピュータに設計のイメージや要件を入力することで、自動的に複数のデザイン案を生成する手法だ。

今回の取り組みでは、西松建設がこれまでトンネル工事で培った現場のノウハウ、アイデアをインプットデータとしてジェネレーティブデザインに落とし込み、山岳トンネル工事の暗黙知を形式知化した。
今後は、さらなる暗黙知をシステムに落とし込み、性能の向上を図るとともに、他工種への展開や、提案型フロントローディングに向けたジェネレーティブデザインの現場浸透を図っていくとしている。
また、このシステムの活用により、現場計画業務の時間短縮、施工管理の品質向上・安全管理への展開にも取り組んでいく計画だ。
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