クアルコムは、米国時間7/31に2019年度第3四半期決算のアナリストカンファレンスコールを行い、その中でCEO スティーブ・モレンコフ氏は5Gの最新状況を説明した。
モレンコフ氏は、「5Gは4Gよりも早く展開が進んでいる。」とし、最初の商用サービス開始からの12か月で、4Gでは通信事業者4社がサービス開始・OEM3社がデバイスを発売したことに対して、5Gでは20社以上の通信事業者がサービス開始・OEM20社以上が5Gデバイスを発売する見込みであるという。
また、中国では、6月に5G商用サービスが認可され、今年末までに通信事業者3社は約10万局の5G基地局を展開する見込みである。
そしてアメリカではサブ6・ミリ波帯の全国カバレッジに向けた展開が進んでいる。
アメリカの通信会社であるVerizon社は2020年に発売するスマートフォンの3/4は5Gになる見込みだと発表し、AT&T社は2020年中ごろでの全国カバレッジに向かって計画通りの進捗だと発表した。
さらにアメリカの携帯会社T-Mobile社とSprint社の統合計画により、5Gの展開は加速しているという。
そして5Gを4Gと同一周波数帯内で共存させる新技術、Dynamic Spectrum Sharing(DSS)により、通信事業者は現在の4Gの周波数帯を動的に5Gで利用することが可能となり、5Gへの移行・5Gの拡大は更に加速している。
発売済み・発表済み・開発中のクアルコムチップ搭載5Gデバイス(デザインウィン)は、今年1月時点で30機種以上、今年5月時点で75機種以上だったが、今年7月末時点で150機種以上に増加しているという。
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