ラトックシステム株式会社は、IoTで自動計測する温度管理システム「ハサレポ」に新たな機能「警報通知機能」を2023年3月に提供予定と発表した。
同システムは、食品の保管庫や冷凍・冷蔵設備などの温度を定期的に計測しクラウドに記録、アラート通知をおこなうことで、温度管理の負担を軽減するサービスである。
今回提供を開始する機能は、制御盤などの機器から出力される警報をスマートフォンに通知することができる。スマートフォンから警報ブザーやランプを停止する機能も備えているほか、接続するスマートフォン・PCの台数に制限はなく、複数人で情報共有が可能だ。これにより、同システムは温度の自動記録と監視に加え、機器の異常の遠隔監視に活用可能なソリューションとなった。
ハサレポの基本ハードウェア構成は、Wi-SUNでつながる温度センサー、LTE-M通信でクラウドにつながるゲートウェイから構成されている。今回、機器の接点出力や接点入力をWi-SUNに変換するIoT通信ユニットを開発した。ハサレポアプリと組み合わせて、スマートフォンやメールで機器の異常を把握することができる。
同ユニットには、無電圧接点入力5ポートと無電圧接点出力2ポートを装備している。機器の接点出力から異常を知らせる信号が発信されるとゲートウェイとクラウドを経由してスマートフォン通知、メール送信も可能だ。ユニット1台で5種類までの警報に対応でき、クラウドにはどの警報がいつ発報されたかのログが記録される。警報ブザーやランプなどを接点入力で制御できる機器では、ハサレポアプリからそれらを停止することもできる。
さらに、ゲートウェイ1台あたりユニットは最大4台、温度センサーなら中継器を使って最大12台接続可能だ。システム構築にWi-Fi環境は不要、追加できるゲートウェイの台数に制限はない。無人施設を含む倉庫など、複数拠点の温度と機器異常の一括監視に適するという。
なお、同システムの1台あたりの価格として、年間使用料が15,000円/GW(クラウド利用料、通信料、アプリ更新料込、ゲートウェイ1台あたり)、ゲートウェイが50,000円、IoT通信ユニットが100,000円、温度センサー(サーミスタ2点計測 ケーブル長5m×2)が70,000円、温度センサー(PT100センサー1点計測 ケーブル長3m)が70,000円、中継器は40,000円である。全て税別だ。
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