「モノ」がインターネットに接続されるIoTは、車や家庭用電化製品のほか、工場の製造ラインなどのさまざまなシーンで利用されている。企業のDXには欠かせない手段となっており、IoTを導入する企業が増えている。
IoTデバイスは、仕様や品質が不十分な場合、導入後に不具合が発生するなどのトラブルに発展し企業の業務やサービスに支障をきたすなど、その影響は少なくない。IoTデバイスの開発には多くの経験や知識が必要なほか、十分な品質を確保するには確実な検証試験も必要とされる。
一方で、IoTデバイスの品質検証には、通信に接続するための検証環境が必要である。検証設備を自社で準備するには多くの工数とコストがかかる。
KDDI株式会社は、IoTデバイスを開発する法人客向けに、開発や検証試験をサポートするソリューション「IoTデバイス開発サポート」の提供を開始した。
同ソリューションは、IoTデバイスのネットワーク接続に関する技術的な情報提供や、IoTデバイスの販売前の品質検証試験の代行など企業の要望に合わせて支援するソリューションである。
KDDIが持つ通信サービスの通信機能や、通信設備、通信品質の検証試験といった通信に関する実績や知見をもとに、IoTデバイスを開発する上での課題や、検証試験における課題の解決に向けてサポートする。また、KDDIのネットワークと企業のIoTデバイスとの接続性の検証のほか、プロトコル試験や位置測位精度試験などのシステム検証を実施し、IoTデバイスの品質向上を支援する。
さらに、企業のIoTデバイスや収集されたデータを閲覧するアプリなどのUI/UXに着目したユーザビリティの検証など、IoTデバイスを含むシステム全体に対する第三者視点での検証を実施するほか、企業のIoTデバイスの仕様に従って温度・湿度の上下限で負荷をかけるなど、耐久性を検証する耐負荷検証を実施し、IoTデバイスの耐久性の向上を支援する。
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