MediaTekは、5G RedCapをサポートするモデムと、チップセット・ファミリーを拡充することを発表した。
「RedCap」は reduced capabilityの略で、5Gの利点を、消費者、企業、産業用のNR(New Radio)機器に提供できるように設計されている。
「MediaTek T300シリーズ」は、「RedCap」向け6nm無線周波数システムオンチップ(RFSOC)シングル・ダイ・ソリューションだ。このRFSOCにより、最終製品メーカは、企業、産業、消費者、AR、データカードアプリケーション向けに製品設計をすることができる。
TSMC 6nmプロセスで製造された「MediaTek T300シリーズ」は、シングルコアのArm Cortex-A35をコンパクトなPCBエリアに集積しており、下り最大227Mbps、上り最大122Mbpsのデータレートをサポートする。
また、「MediaTekのT300シリーズ」と「M60 5GモデムIP」は、いずれも3GPP R17に対応している。MediaTekのUltraSave 4.0技術の活用と不要なページングの受信を削減することで、類似の5G eMBBソリューションと比較して最大70%、4G LTEソリューションと比較して最大75%の消費電力削減をM60は実現するのだという。
なお、「MediaTek T300シリーズ」搭載デバイスは、2024年前半にサンプル出荷され、2024年後半に商用サンプル出荷される予定だ。
MediaTekのコーポレートバイスプレジデントのJC Hsu氏は、「MediaTekのRedCapソリューションは、お客さまのコンポーネントを最適化し、さまざまなアプリケーションや価格帯の5G対応デバイスをサポートする能力を提供します。
5G RedCapへの移行は、レガシー4G/LTEソリューションに取って代わるもので、最先端の5G eMMBモデムソリューションやレガシー4G LTE Cat 4およびCat 6デバイスと比較して、大幅に優れた電力効率と信頼性の高いユーザーエクスペリエンスを実現します。」と述べている。
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