株式会社QuantumCoreは、クラウドが不要なエッジAI製品「VADQore」シリーズを正式にリリースし、新たにタブレットとの連携機能(オプション)にも対応した。
「VADQore」は、クラウドレスでのAI学習・推論を可能にするスタンドアロン型エッジAIデバイスだ。AIや機械学習の技術の一つである物理学由来のリザバーコンピューティング技術を活用しており、数秒の「正常データ」から異常を捉えるAIモデルを自動生成できる。
正常データ主体で学習が可能だが、さらに異常サンプルがあれば精度向上することもできる。
クラウドが不要なため、通信環境を選ばず、振動データの収集・学習・推論を処理する。
なお、「VADQore」シリーズには、手のひらサイズのディスプレイ付きモデル「VADQore」(トップ画)と、親指の爪サイズの軽量デバイス特化モデル「VADQore Sense」の二種類が用意されており、設置や運用ニーズに合わせて選択することが可能だ。
また、別売りのオプション製品である専用ダッシュボード「VADQore View」タブレット版にBLE通信を介して接続することができ、リアルタイムの振動データ可視化や、異常アラートのモニタリングを画面上で行うことができる。
拡張やアップデート対応に関しては、SDカードによるファームウェア更新(VADQoreモデル)や技術サポートに加え、オプションでカスタマイズ開発にも対応するとのことだ。
今後QuantumCoreは、「リザバーコンピューティングによるエッジAI分野をさらに拡張し、より少ないデータで素早く・高精度に異常を検知する技術を追求する」としている。
ユースケースとしては、多様な産業用モータ・工作機械・構造物モニタリングなどで、今後も様々な実装シーンをカバーできるよう改良・アップデートを行う計画だ。
エッジAIについて詳しく知りたい方はこちら:エッジコンピューティング ーDXキーワードテスト
無料メルマガ会員に登録しませんか?
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。