東海道新幹線の東京駅では、列車の折り返し運転をするため、1日に100本を超える列車の車内整備を駅ホーム上で行っているが、列車本数は利用状況に合わせて変わるため、担当者が整備スタッフの作業スケジュール(以下、整備作業スケジュール)を日ごとに数時間かけて作成していた。
こうした中、東海旅客鉄道株式会社(以下、JR東海)、新幹線メンテナンス東海株式会社、公益財団法人鉄道総合技術研究所は、整備スタッフの作業スケジュールを短時間で自動作成するシステムを開発し、導入したと発表した。
整備作業スケジュールは、すべての列車に対して、整備作業が実施可能な時間を割り当てるだけでなく、整備スタッフの身体的負担に配慮し、作業番線の移動が少ない計画にすることが求められる。
そこで今回、鉄道総合技術研究所が、数理最適化技術を用いて、100~160本程度の作業本数の整備作業スケジュールを3分以内に自動作成する手法を開発した。これにより、現行の整備作業スケジュールと比較して、作業番線の移動時間を最大3割程度減らした身体的負担が少ない整備作業スケジュールを作成することができるようになった。
今後は、2024年10月に計算条件追加等の機能向上を計画しているとのことだ。
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