2022年度の法施行が予定されている「有人地帯における補助者なし目視外飛行(レベル4飛行)」の解禁で、物流やインフラ点検、災害時の監視などさまざまなシーンでドローン利用の加速が期待されている。
KDDI株式会社は、モバイル通信や運航管理システム、クラウドなど、ドローンの遠隔自律飛行に必要なツールを揃えた「スマートドローンツールズ」を提供開始した。併せて、ドローンに最適化された耐ノイズ設計で安定した通信を実現するドローン専用通信モジュール「Corewing 01」を開発し、2022年4月から提供開始する。
スマートドローンツールズは、ドローンの遠隔自律飛行に必要な基本ツールをまとめた「4G LTEパッケージ」に、企業の利用シーンに合ったオプションを組み合わせて利用することができる。
4G LTEパッケージは、全国どこからでもドローンの遠隔操作・映像のリアルタイム共有を可能とする「運航管理システム」や、撮影したデータを管理する「クラウド」、データ使い放題の「モバイル通信」の3つのツールをまとめ、月額49,800円で提供する。モバイル通信利用だけでなく、ドローンの遠隔操作やドローン映像のリアルタイム視聴、クラウドへのデータ自動アップロード・管理が可能となる。さらに、必要に応じてクラウドの容量追加や高精度測位、飛行先の正確な気象予測など以下のオプションを追加できる。
なお、期間限定で4G LTEパッケージを2022年12月まで無料で利用できる2つのトライアルキャンペーンを実施する。
他方、Corewing 01はモバイル通信の上空利用に最適化されたドローン専用通信モジュールである。通常ドローンへのモバイル通信モジュール搭載時に個別開発が必要となる耐ノイズ設計や、電波ログ、運航管理システム連携機能に標準対応しており、対応開発の負荷を軽減する。これにより、企業はドローンにモジュールを組み込む手間なく、用途に応じた最適なドローンを利用できる。Corewing 01は、国内外11機種のドローンに順次搭載していく。

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