首都高速道路株式会社、首都高技術株式会社、株式会社JDRONE、NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)、KDDI株式会社の5社は共同で、災害時の点検において、ドローンポートを用いた自動飛行の実証実験を、首都高速道路の長大橋3橋で行った。
この実証では、ドローンポート対応型ドローンを遠隔地から操作し、ドローンポートから自動的に離陸させる。そして、対象の長大橋周辺を自動飛行しながら映像を遠隔地にリアルタイムで配信し、遠隔地からの帰還指示によって同ポートに自動着陸させるという手法が検証された。
この結果、各ドローンポートは問題なく稼働し、遠隔操作による自動離発着が可能であることが確認された。
GPSや通信は比較的良好で途絶することがなく、各映像はリアルタイムに確認された。また、事前に作成した飛行経路に沿って確認できる映像は、被害状況や滞留状況などを十分に確認できる品質だったのだという。
これにより、自動でドローンの離着陸・充電ができるドローンポートを利用することで、あらかじめ橋梁付近にドローンを設置し、遠隔地で迅速に橋梁点検を行うことが可能であることが確認された。
首都高速道路はこれを受け、大規模災害発生時の迅速な点検と早期の道路開通のため、ドローンを活用した点検手法の検討を進めるとしている。
ただし、現場の通信環境の違いや機体性能の違いにより、リアルタイムの映像品質に大きく影響を与えることが確認されたため、今後はドローンに適した通信環境の構築も含めて検討を進める予定だ。
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