KDDI・JALら、ドローンポートを使用した医薬品授受管理の実証成果を発表

KDDI株式会社、KDDIスマートドローン株式会社、日本航空株式会社、東日本旅客鉄道株式会社、株式会社ウェザーニューズ、株式会社メディセオの6社は、2024年2月13日から22日まで、東京都江東区にてドローンポートを活用した医薬品授受管理の実証を行った。

この実証は、都内におけるドローン物流サービスの早期の社会実装を目指すもので、東京都の「ドローン物流サービスの社会実装促進に係る実証プロジェクト」に基づき実施された。

具体的には、ドローンポートを用いて輸送された医薬品の安全な授受と、授受管理の省人化に向け、ドローンポートの有効性および業務フローの検証が行われた。

KDDI・JALら、ドローンポートを使用した医薬品授受管理の実証成果を発表
実証の様子

実証期間中には、病院関係者約40名がドローンポートを用いた医薬品輸送を体験した。参加者からは、「ドローンポートを省スペース化し、病院の屋上など院内に設置してほしい」という要望が寄せられたのだという。

東京都病院薬剤師会会長である後藤一美氏は、「病院からの発送も可能になれば、薬の返品もできるのに加え、緊急時の病院間での医薬品の融通も期待できる」「ドローンポートを利用し夜間にも医薬品の配送が可能になると、病院および医薬品卸会社の双方で人員が少ない時間帯の省人化につながる」とコメントした。

社会実装に向けては、設置場所に適したサイズのドローンポートが求められていること、ドローンポートとドローン間のシステム連携が必要であること、高精度な着陸やより多くのペイロードを運搬できるドローンが求められていることなどの課題と期待が確認された。

今後は、今回の実証で把握された課題やニーズを踏まえ、将来の都内における医薬品輸送サービスの実現を目指すのだという。

また、実証およびこれまでに実施した医薬品輸送検証を通じて把握した、技術面や運用面、ビジネス面の課題への対応策を引き続き検討し、ドローンによる医療物資輸送サービスに必要な安全運航体制やビジネスモデルの確立を目指すとしている。

さらに、2024年度には都心部でのレベル4飛行を見据えた長期的なドローンのサービス実証を行う予定だ。将来的には、ドローンを活用したまちづくりの実現に向け、物流をはじめとする多様なサービスの展開を目指し、実証を進めていく計画だ。

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