コネクテッド・カーといっても自動運転技術まで展示している企業が少なかったCES2016。その中でもトヨタ・レクサスは近未来のコンセプトカーの展示と、自動運転の技術についての展示があった。
衝突を避ける人工知能
まずは、自動運転の時に衝突しない人工知能についてだ。下の図は衝突の回避を学習している状況だ。はじめはシミュレーション上も衝突してしまっているのだが、次第に衝突を回避するようになってくる。最後は複雑な動きを指示しても衝突しなくなるというものだ。
時間を追うごとに人工知能が賢くなっていく状況がよく分かる。
自動運転の衝突安全のためのセンサー
センサーについては、以下のようにクルマの複数箇所に付けられている。これでクルマの大半の位置について他のクルマがいるかどうかのセンシングを行う。
さらにこのセンサーはクルマに迫る障害物が、クルマかヒトかまで識別する。
右から左車線に入る時も、図のように位置を決めてから入っていくという流れだ。
街の情報もクラウドに蓄積されていき、よりインテリジェントなクルマライフが実現されるのだ。
こうして、センサーから取得した情報と、ディープラーニングによって賢くなったクルマが自動運転が実現されていく。
トヨタの考える未来のクルマ
また、同じブースで未来のクルマについてのコンセプトカーの展示もおこなわれていた。
【関連リンク】
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・TOYOTAが考える自動運転 ー東京モーターショー2015
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IoTNEWS代表
1973年生まれ。株式会社アールジーン代表取締役。
フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。など。
大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。
著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来大学」がある。