本田技研工業株式会社(以下、Honda)は、自転車に取り付ける電動アシストユニットと、それに連動するスマートフォンアプリにより、さまざまな自転車を電動アシスト化・コネクテッド化できるサービス「SmaChari(スマチャリ)」を本日発表した。
なお、「SmaChari」搭載第一号となる自転車は、株式会社ワイ・インターナショナルが2023年9月に発売する予定だ。
「SmaChari」は、スマートフォンアプリと自転車に取り付ける電動アシストユニットで構成されている。
個々の取り付け車両のタイプに合わせて法規に準拠するアシスト出力を算出、適用させる出力制御技術により、電動アシスト機能を搭載していないさまざまなタイプの既製の自転車を電動アシスト化・コネクテッド化し、型式認定取得にも対応することが可能だ。
電動アシスト機能の制御にアプリ・コネクテッド機能を活用するとともに、電動アシストユニットには市場に流通する既製の部品を活用することで、製造・販売企業は、顧客のニーズに応じたさまざまなタイプの電動アシスト自転車を提供することができる。

また、スマートフォンアプリを通じて、電動アシストシステムの起動や個人に合わせたアシスト出力の最適化、速度など、走行状態やバッテリー残量の表示、故障の検知、走行データ管理、位置情報の共有、所有者情報の管理など、コネクテッド機能を活用したさまざまな機能・情報を利用することができる。
Hondaは、「SmaChari」のスマートフォンアプリを提供するとともに、「SmaChari」を搭載した自転車を製造・販売する企業に対して、電動アシストユニットの制御ソフトウェアに関する技術を始めとする各種ライセンスと、「SmaChari」を運用・管理するコネクテッドプラットフォームを有償で提供する。
「SmaChari」の主な特長
アシスト出力の調整機能
- さまざまなセンシングデータから乗り手の意思、走行状況を判断しモーター出力を制御する機能や、きめ細やかなアシスト出力の調整機能を搭載
安心感の向上
- 乗り手がペダルに足を置いた際などに、システムがアシスト出力を制御してユーザの予期しない急発進を抑制する機能を搭載
- システムが電動アシスト機能の故障やエラーを検知してユーザに通知
- 販売店は、システム上で車両組立・修理時の履歴などの車両データを管理でき、来店したユーザに対して、車両データをもとに定期点検などの提案をすることも可能
- Honda四輪車から集まる走行データ、ならびに「SmaChari」ユーザから収集・蓄積された走行データに基づき、急ブレーキの多い地点などで注意を喚起
セキュリティの向上
- スマートフォンアプリ、オンラインアカウントを活用して自転車の所有者情報を管理
- 所有者情報に基づき、NFCタグを利用することで、スマートフォンをシステム起動のワンタッチキーとして使用。また、アプリでの簡単操作によりスマートフォン上でキーの貸し借りも可能
- 車両を手放す際の車両譲渡の登録に対応
利便性の向上
- スマートフォンアプリ上でマップ、速度、走行距離、アシスト出力、バッテリー残量、消費カロリーなどを表示するとともに、走行データとして記録・管理する走行ログ機能を搭載
- 仲間同士での走行時や、外出したお子様の見守りなどに活用可能な「SmaChari」ユーザ間での位置共有機能を搭載
- スマートフォンアプリを介した将来的な機能追加にも対応可能
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