NECソリューションイノベータは本日、IoTを活用して工場全体の実績情報を収集・可視化する「NEC 製造業工程デジタル化ソリューション」を、組立・加工製造業向けに2022年7月11日より提供開始することを発表した。
「NEC 製造業工程デジタル化ソリューション」は、既存伝票に印刷したQRコードから、モノや原材料の払出時刻、各工程の着手時刻、完了時刻などの日時の実績情報を収集し、クラウドに送信する「実績情報収集システム」と、クラウド上で生産状況の実態を定量的に可視化する「プロセス管理ボード」と「ダッシュボード」の機能を提供する。

「プロセス管理ボード」と「ダッシュボード」によって可視化されたモノの流れや評価指標から、全体のモノの流れにおける工程間仕掛や工程内仕掛、滞留などのボトルネックとなる課題を発見・分析することができる。
「NEC 製造業工程デジタル化ソリューション」の特長
既存システムのまま実績情報を収集可能
既存伝票(作業指示書、現品票 等)に記載された情報(ロット番号、作業指示番号、材料、数量など)から、NECソリューションイノベータ指定のフォーマットに従ったQRコードを生成し、既存伝票に印刷。作業の着手完了時に読み取る。これにより、既存の生産管理システムなどを変更することなく、実績情報をデジタル化して収集することができる。

「プロセス管理ボード」と「ダッシュボード」
縦軸に工程プロセス、横軸に時間をとり、モノの流れを示す 「プロセス管理ボード」と、正味作業時間・非正味作業時間、個当たりのリードタイム、NCTR(Net Conversion Time Ratio:正味作業時間/リードタイム)など、各種評価指標を示す 「ダッシュボード」の機能を提供する。
これらの機能により、可視化されたモノの流れや評価指標からボトルネックなどの課題を発見・分析し、継続的なプロセス改善につなげる。(トップ画参照)
効果的な導入を支援するプログラムを提供
「NEC 製造業工程デジタル化ソリューション」の効果的な導入を支援する、「NEC 製造業現場力向上パートナーズプログラム」を提供する。このプログラムでは、トライアルサービスにより、実績情報などの既存データから現状の可視化と検証を行い、導入に向けたプランニングを行う。導入後は、NECソリューションイノベータの有識者が可視化した情報から課題を、 発見・分析し、継続的な業務プロセス改善等の支援をする。

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