株式会社日立産機システム(以下、日立産機)は、2017年10月より設備監視サービス「FitLive」を提供しており、空気圧縮機向け「FitLive」のデータを分析した結果、警報や故障のうち、温度に起因するものが全体の約75%を占めていることが分かった。
しかしこれまでは、把握したデータをもとに保守員が推論を立ててコンサルティングを行っていた。
そこで日立産機は、設備停止につながる不具合や異常を事前に検知・予防する「予兆診断サービス」の提案を開始した。
「予兆診断サービス」は、工場設備などの動力源等として使用されている空気圧縮機向けに、遠隔監視で得られたデータを機械学習によって分析した結果と、日立産機の保守員の知見を組み合わせることで、設備停止につながる不具合や異常を事前に検知・予防するものだ。
警報や故障に至る前に温度上昇の傾向を捉えることで機器の安定稼働へとつなげ、センサで温度上昇の傾向を感知した際、機械学習を用いて将来の影響を推測し、不具合を未然に対策する。
また、空気圧縮機の周辺温度が高くなっている場合や、フィルターの清掃が必要となった場合など、空気圧縮機の性能が低下する傾向が認められる場合についても、データから把握し、より効率的な運転方法を提案することができる。
現在、同機能の対象となる機器はNEXT3シリーズの給油式スクリュー空気圧縮機22/37kWのインバータタイプのみだが、今後は対象機種を拡大する予定だ。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
膨大な記事を効率よくチェック!
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。