株式会社ノーリツは、兵庫県明石市の明石本社工場において、製造オペレーションに関わる情報を統合管理するダッソー・システムズの「DELMIA Apriso」を導入し、2024年12月から本格運用を開始した。
今回の運用に際しては、コベルコシステム株式会社の支援を受けて、製造実行システム(以下、MES)プラットフォームとして「DELMIA Apriso」を、明石本社工場に導入し、2024年10月からのテスト運用を経て、12月より本格稼働した。
ダッソー・システムズが提供する「DELMIA Apriso」は、リアルタイムでデータを収集・分析する機能により、迅速な意思決定を支援する。
さらに、グローバルな展開にも対応し、ERPや当社設計系プラットフォームと連携しながら複雑なサプライチェーンやエンジニアリングチェーンの効率的な管理をサポートする。
これにより、在庫・品質・設備保全・作業員のオペレーションといった製造オペレーション業務の一元管理が可能になった。
導入効果としては、製品シリアルNo.と部品のシリアル・ロットNo.の紐付け、設備装置や検査ログの紐付けを行うことで、異常発生時(市場・部品・設備異常)のロット追跡が可能となり、トレーサビリティ強化による品質向上が期待できる。
また、BOPを用いて作業時間・リソース・単価といった工程予実管理を行い、原価の適正化を図るほか、生産設備や自動搬送装置との連携で、MESを中心とした自働化工場を実現する。
今後は、予実管理精度の向上による原価低減や業務改善に加え、MESを中心とした自働化の基盤構築、トレーサビリティ強化によって生産性と品質の向上も目指すとしている。
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