東洋製罐グループホールディングス・シャープ他、調味料IoTデバイス「ソルとも」を用いた実証プロジェクトを開始

厚生労働省は、日本人が1日当たりの目標量となる食塩摂取量以上の食塩を摂取している傾向にあると報告しており、食塩の摂りすぎは、生活習慣病などのリスクが高まる恐れも指摘されている。

こうした中、東洋製罐グループホールディングス株式会社、株式会社おいしい健康、シャープ株式会社3社は、調味料IoTサービス「ソルとも(Saltomo)」を共同で開発した。

「ソルとも」は、調味料の使用量のデータ化が可能な調味料IoTデバイスと、専用アプリを組み合わせて、食塩使用量を見える化するサービスだ。

食塩などの調味料使用量を自動で記録し、専用スマートフォンアプリで確認することができる。また、食塩使用量のデータに基づいてユーザに適した減塩レシピを提案する。

調味料IoTデバイスは、食塩などの顆粒調味料をワンプッシュで一定量(0.3g)を出し、その回数から使用量を記録する「プッシュタイプ」(トップ画左)と、醤油などの市販の液体調味料を設置し、その重量差から使用量を記録する「トレイタイプ」(トップ画右)を開発した。

なお、プッシュタイプについては、現在は食塩のみに対応しており、今後さまざまな調味料に対応予定だ。

これにより、医療現場や病気療養後、健康管理を必要とするヘルスケア事業者や食品事業者にも提供し、より簡単に減塩に取り組むことができるようにする計画だ。

なお、日本高血圧学会および東洋製罐グループの取引先各位の協力のもと、調味料IoTデバイスの使用感ならびに食塩の計量について実施されたアンケートによると、医療従事者の72%が「食塩摂取量の管理に困っている」と回答し、その理由として「計測・把握・継続が難しい」という声が上がった。

その上で、「ソルとも」を体験した人々の63%がその活用が有効だと回答し、「減塩調理管理サポート」に最も適しているとの結果が出たとしている。

今後3社は、2025年度中の実用化を目指しており、調味料メーカや医療現場、レストランなどへの展開、そして最終的には一般消費者向けのサービス提供を予定している。

なお3社は、「ソルとも」の早期実用化を目指し、実証実験の実施に向けた参画企業の募集を本日より開始している。

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