人口流出や働き手不足といった課題を抱えている鹿児島県出水郡長島町では、空き家の活用と定住促進を目的として、2018年1月以降、空き家の改修費の補助対象の拡充や、不動産会社や金融機関と連携による貸し手と借り手の双方に利用しやすい環境整備などを推進してきた。
このような取り組みにより空き家や移住に関する問い合わせが増加した一方、町内の島に点在する空き家の案内は、転居・移住希望者に対して家をひとつひとつ案内するため、効率化が課題となっている。
長島町と株式会社川商ハウスは、2017年9月に空き家の活用に関する連携協定を結んでおり、2018年12月に川商ハウス長島支店がオープンし、連携して取り組みを進めてきた。
そして今回、長島町、KDDI株式会社、川商ハウス及び長島未来企画合同会社は、空き家の活用と定住促進を目的とした、VRを活用した移住定住施策を実施する。
同施策では、VRを長島町内外にある長島町役場、川商ハウス鹿児島本店、川商ハウス長島支店の3カ所に常設し、移住を検討する利用者が製作したVRコンテンツを閲覧することができる。また、今後長島町が実施する移住定住促進イベントでも活用していく。
今回使用するVRは360度VRで視聴可能で、家族など複数人で視点を共有することができる。また、オペレーターが体験者の視点を理解することにより、双方でコミュニケーションが可能である。
なお、同施策において長島町はVRを活用した移住定住施策実施、KDDIはVRの提供などを行う。また、川商ハウスはVRを活用した空き家案内を実施し、長島未来企画はVRコンテンツ製作を担う。
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