KDDI株式会社は、先端テクノロジーとアイデアによって数年先の未来の体験を提供するチームとして「au VISION STUDIO」を発足した。
au VISION STUDIOでは、今後の社会において実現させたいことを5つの取り組みとして掲げ、5GやXRなどの先端テクノロジーとアイデアに加え、これまでKDDIが取り組んできたXR施策の知見をもとに、社外のクリエイターともコラボレーションして先進的な体験の企画、制作、社会実装に至るまでを1つのチームとして担う。今回、その取り組みの1つとして、5G MEC(※)を活用した高精細3Dモデルのバーチャルヒューマン「coh」を開発した。
au VISION STUDIOが掲げる5つのテーマは以下の通り。
- 五感を拡張するUX
- バーチャルヒューマンの日常化
- ゼロ・ディスタンスな世界
- 人と地球にやさしいショッピング
- アンリミテッドな鑑賞体験
スマートグラスに代表されるような新たなデバイスを探求するとともに、コンテンツの3D表現や視野一面への表示を通じて、直感的な情報収集を実現させることで、ヒトの五感を拡張する。
究極のインターフェースとして、表情や仕草などで情報伝達が出来るバーチャルヒューマンを活用し、日常的に活躍する仕組み作りを推進する。
XRの使い方を工夫することで、バーチャル空間でありながら本当の旅行やリアル店舗での買い物を楽しめるような「距離」を感じさせない世界を創る。
理想の自分を叶え、また、サステイナブルな社会へ貢献するために、ARトライオンやAI診断、バーチャル空間の活用で、簡単に自分に似合うものを見つけられ、無駄な在庫を生まない完全受注生産の世界を実現し、人にも地球にもやさしい購買体験を実現していく。
エンターテインメント・スポーツの鑑賞に更なる熱狂を与えるため、デジタル化されたスタジアムやアリーナでの見たことのない演出、映像のカメラアングルを自由に操作出来るなどの未知の体験づくりを進める。
今回開発したcohは、au VISION STUDIOが企画・開発した全身フルCGのバーチャルヒューマンである。従来のモバイル端末上では処理することの難しい膨大なデータを5G MECによるクラウドレンダリングを活用することで、スマートフォンなどでもリアルタイムでの描画処理を可能にした。
cohの名前には「人に等しい存在である」「人と機械をつなぐ共通のインターフェースである」という意味が込められており、今後、一人のモデルとして様々なブランド、企業とのコラボレーションを予定している。
さらに今回、社外のパートナーとともに、バーチャルヒューマンが動く・話す・表情を変えるなど人間のように動作するための仕組みづくりを行った。
※ MEC(Multi-access Edge Computing):ユーザーに近いモバイルネットワーク内でデータ処理などをする技術。
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