昨今、必要なデータのみをクラウドに送るネットワーク技術であるMECは、低遅延な5Gと組み合わせることで、XRを始めとする様々なユースケースでの活用が期待されている。
しかし、アプリケーション開発者などがMECを活用したグローバルサービスを提供する場合、各国の通信事業者との個別検証が必要となり、早期のサービス展開が困難だ。また、MECを用いたアプリケーションをグローバルへ展開するには、APIなどのミドルウェアを個別に構築・運用する必要があり、コスト増にもつながっている。
そこでKDDI株式会社、ドイツテレコム、MobiledgeX、Sturfee、Mawariは、通信事業者団体GSMAの推進する「Telco Edge Cloudトライアル」に参加し、日本と欧州を横断するMECを活用したPaaSの実証実験を開始する。
この実証実験では、MECを用いたXRアプリケーションの実装に必要となるVPS (Visual Positioning Service) や、XRコンテンツストリーミング技術をAPI/SDKとして利用可能とするPaaSを実現することで、アプリケーション開発者のグローバル展開を支援する。
また、KDDIのクリエイティブチームである「au VISION STUDIO」が企画・開発したバーチャルヒューマン「coh」(パートナー: Aww Inc.) などのXRコンテンツの日欧横断での提供も検証する。
なお、アプリケーション開発者やコンテンツクリエイターなどが活用できるよう、API/SDKなどを「au VISION STUDIO」のウェブサイトに2021年10月以降公開するとのことだ。
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