株式会社バーチャルキャストは、筑波大学大学院と共同開発した国際マテリアルズイノベーション学位プログラムのメタバース空間「Materials Innovation Metaverse Bldg II」を2023年3月6日に公開することを発表した。
「Materials Innovation Metaverse Bldg II」は、メタバースコミュニケーションサービス「バーチャルキャスト」のプラットフォーム上で構築された空間で、特殊な装置を用いた実験を、360度動画で体験することができる。
実験内容は、クロスカップリング反応を用いた発光性分子の合成やNMR測定実験、DNAの採取など多岐にわたり、質問形式で装置の使い方や実験の進め方を直感的に学ぶことができる。
クロスカップリング反応を用いた光る分子の合成実験では、発光性の分子を合成する実験が体験できる。反応、精製、発光特性の評価などが学べるVR動画だ。
NMR測定実験では、有機分子の構造を調べるために使う核磁気共鳴(NMR)装置の測定の手順や使用時の注意点などを体得することができる。
生命の設計図であるDNAの採取と性質に関する実験では、細胞からのDNAの採取およびDNAの紫外光吸収を利用した熱による二重らせん構造の解離を学べる動画を閲覧することができる。
実験は無償で一般公開されており、誰でも体験するこが可能だ。
なお、「Materials Innovation Metaverse Bldg」の取り組みは、筑波大学が文部科学省による「デジタルと専門分野の掛け合わせによる産業DXをけん引する高度専門人材育成事業」の支援を受け、開発されたものだ。
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