KDDI、メタバース・Web3サービスの生成AI機能などを組み込めるAPI「αU on cloud」を提供開始

KDDI株式会社は、メタバース・Web3サービス「αU(アルファユー)」の、Google の「Geminiモデル」と連携した生成AIなどといった機能を、企業が自社製品やサービスへ組み込むことができるAPIサービス「αU on cloud」を、2024年7月25日より提供を開始する。

「αU on cloud」は、メタバース・Web3サービス「αU」の生成AIやクラウドレンダリングなどの機能を、企業が自社製品やサービスへ組み込むことができるAPIサービスだ。

例えば、服の画像1枚から体形に沿った試着イメージを生成し、着用イメージを確認できるショッピング体験や、音楽ライブ映像の空間演出をリアルタイムに生成可能なエンタメ体験などの、生成AI体験を提供することが可能だ。

また、「αU on cloud」は、Google の生成AIモデル「Gemini Proモデル」や、 Google Cloud のクラウドレンダリング「Immersive Stream for XR」などをはじめとする技術と連携しているのが特徴だ。

これまで「αU on cloud」は、バーチャルショッピングサービス「αU place」など、KDDIサービスへの導入から開始していたが、今回、スタートアップ企業を中心に一般提供を開始する。

利用を希望する企業は、スタートアップと大企業の生成AIを活用する共創プログラム「MUGENLABO 生成AI活用支援プログラム」を通じて申し込みが可能だ。開発支援のほか、機能詳細やユースケースなどの情報提供もする。

これにより、たとえば生成AIによる対話型サービスやコンテンツ制作支援ツールの構築が可能になる。

活用事例の第1弾として、電子音楽プロデューサー「deadmau5」などがプロデュースする音楽生成AI「KORUS」、およびARプラットフォーム「palanAR」と連携し、生成AIによる「音楽制作」「楽曲にあわせた画像制作」「楽曲・画像を組み合わせたAR空間での体験提供」が可能なシステムを開発した。

これにより、専門知識がなくともAIが音楽制作をサポートする。また、歌詞や音楽のテーマを入力することで、楽曲に沿ったビジュアルを制作可能だ。2D画像だけでなく360度の全天球画像も作れるため、ヘッドマウンドディスレイでのVR体験が可能だ。

音楽と360度空間ができ上がった後は、その空間内でのアバターを制作することも可能だ。例えば、生成AIに歌詞を入力し、感情に合わせたモーションを再生することができる。なお、アバターはVR体験だけでなく、スマートフォンでのAR体験も可能だ。

KDDI、メタバース・Web3サービスの生成AI機能などを組み込めるAPI「αU on cloud」を提供開始
左上:生成AIで音楽制作している様子 右:生成AIでビジュアル制作している様子 下:XRコンテンツ体験の様子

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