IoTNEWS生活環境創造室では、「未来のあたりまえ」を生み出すべく、様々なB2C企業とのワークショップを実施している。
「第1回 夜のワークショップ」では、その番外編として、様々な企業の新規事業推進部門や、デジタル化推進部門など、20名の方と、電通の刺激的プランナー4名、IoTNEWS生活環境創造室4名を加えた、合計28名が夜な夜な集まり、全4回のセッションに取り組んでいく。
本レポートはその第2回目、「Session2:生活者から未来を見出すための『兆し』探索」編だ。
(グラフィックレコーディングは、アートディレクター 佐藤恵美子氏)
「兆し」探索は未来をイメージする第一歩
Session2は7/29に実施され、Session1で欠席されていた2名と、業務の都合で参加者変更となった1名、合計3名の方が新たに参加された。
グループワークの前にIoTNEWS生活環境創造室長の吉田健太郎から、「兆し」探索の必要性について説明があった。
進化して成熟した今の生活にも、多くの課題があることを再認識することが、未来創造には重要で、当たり前だと思っていることにこそ、生活者が面倒と思うことが多々あることがポイントということを参加者へ伝えた。
また、その課題から本質を探ることが、ビジネスアイデアを考える起点になり、未来をイメージする要素になる。
生活の中に潜むPainの洗い出し
最初のグループワークは30枚前後の生活行動カードを活用した、生活の中に潜む「めんどくさい」や「わからない」といったPainの洗い出しだ。
生活行動カード1枚に付き1分くらいしか時間が無いため、参加者はみんな前のめりで意見を出し合う。殆どのテーブルで生活行動カードは付箋だらけになった。
実際にカードに貼られていた付箋には、以下のような日常行動の課題が記載されていた。1つ1つの行動でこれだけ出てくるので、想像以上に生活の中に課題が山積していることがわかる。
Painの洗い出しから「FUTURE PAIN」を探す
続いて、この洗い出した課題から、本質課題を探すアプローチだ。
日常行動にある、面倒なことや、ストレスになることから導き出した本質課題をIoTNEWS生活環境創造室では「FUTURE PAIN」と呼んでいる。
FUTURE PAINが解決している未来においては、誰もがその行動に課題があることを認識していることが推察されるためだ。
そして、それぞれのグループごとのFUTURE PAINの一部は以下のようになった。
これらのFUTURE PAINが解決された時、未来の生活行動がどのようになっているかを次回以降で考えていく。
次回、Session3につづく
無料メルマガ会員に登録しませんか?
未来事業創研 Founder
立教大学理学部数学科にて確率論・統計学及びインターネットの研究に取り組み、1997年NTT移動通信網(現NTTドコモ)入社。非音声通信の普及を目的としたアプリケーション及び商品開発後、モバイルビジネスコンサルティングに従事。
2009年株式会社電通に中途入社。携帯電話業界の動向を探る独自調査を定期的に実施し、業界並びに生活者インサイト開発業務に従事。クライアントの戦略プランニング策定をはじめ、新ビジネス開発、コンサルティング業務等に携わる。著書に「スマホマーケティング」(日本経済新聞出版社)がある。