バニーホップは、戸田建設株式会社と共に、「ビルメディカルシステム」として建物の揺れを検出・分析する地震センサ「ユレかんち」を製作したことを発表した。
「ユレかんち」は、バニーホップが提供する「IoT for SENSE」を採用して実現した。 地震発生時の加速度データを、リアルタイムでクラウド上に送信し、クラウド上で建物の健全性を分析、クラウドにデータを集約することで、地震発生直後でも、遠隔で建物の震度情報を含む被災状況を把握できるというものだ。
製品基盤はRaspberry Piを利用し、小ロットのオリジナル製品でもローコストでの製品化が可能となった。
ビルメディカルシステム「ユレかんち」の特徴
1.感震器である「ユレかんち」は、Raspberry Pi上に加速度センサー基板を搭載し、ローコストを実現。
2.加速度データはリアルタイムにクラウドへ送信され、クラウド上で建物の健全性を分析。各建物からの加速度データはクラウドに集約されるので、地震発生直後でも、遠隔のスマートフォンやタブレット上で、多箇所の建物の被災状況を把握できる。
IoTプラットフォームの利点(監視とアップデート)
1.「ユレかんち」端末の動作状況(リソース、プロセス起動、ログなど)は全てクラウドから監視でき、異常時は即座に関係者に通知を行う。
2.「ユレかんち」上で動作する全てのソフトウェアは、クラウドを通してアップデートでき、バグ改修や機能追加は、いつでもリモートで可能。
今後の見通し
1.戸田建設では「ユレかんち」を、3月末までに自社施設での検証を終え、4月以降に戸田建設が施工する建物への提供を開始するとしている。また建物以外に、社会基盤である道路や橋梁への設置を視野に入れた営業展開を予定。
2.バニーホップは「IoT for SENSE」を、研究機関や建設業界、電機業界、農業など、様々な分野に導入を進めたいと考えを示している。
【関連リンク】
・バニーホップ「IoT for SENSE」発表記事
・バニーホップ
・戸田建設
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1975年生まれ。株式会社アールジーン 取締役 / チーフコンサルタント。おサイフケータイの登場より数々のおサイフケータイのサービスの立ち上げに携わる。2005年に株式会社アールジーンを創業後は、AIを活用した医療関連サービス、BtoBtoC向け人工知能エンジン事業、事業会社のDXに関する事業立ち上げ支援やアドバイス、既存事業の業務プロセスを可視化、DXを支援するコンサルテーションを行っている。