セコムとDeNA、セキュリティシステムのカメラ映像を活用した店舗管理向けウェブサービス「dot-i」を発売

少子高齢化の進展に伴い、日本の生産年齢人口(15~64歳)は1995年をピークに減少に転じており、それに伴い、人手不足を感じている企業の割合は51.4%と高止まりしている。今後、企業の人材確保競争はさらに激化していくことが予想され、DX化の推進などによる一層の業務効率化が求められている。

セコム株式会社と株式会社ディー・エヌ・エー(以下、DeNA)は、セキュリティシステムのカメラ映像を活用し、店舗や施設の運営を支援するウェブサービス「dot-i」を共同で開発し、販売を開始する。

dot-iは、セキュリティシステムのカメラ映像を店舗・施設運営に活用する、セコム・DeNAが共同開発したウェブアプリケーションサービスである。PC・タブレット・スマートフォンからカメラ映像を確認でき、店舗や施設の効率的な運営やサービス品質の向上に役立てることができる。

「サマリービュー」機能では、セコムのオンライン・セキュリティシステム「AZ」シリーズに接続されたカメラが15分ごとに店舗の映像を10秒間撮影し、dot-iのクラウドにアーカイブとして蓄積する。管理者は店舗の陳列、清掃状況など店舗を運営する上での重要なポイントを遠隔で確認できるので、業務の効率化につながる。

15分ごとの映像はクラウド側で14日間保存され、24時間のタイムスケールから時間を指定することで、一つの店舗の棚や床、レジといった複数箇所(最大16台)のカメラ映像を最大6分割画面(6台以上の場合は複数ページ)で確認できるほか、複数の店舗で同じ場所(弁当棚など)を撮影するカメラ映像をまとめて表示し、比較することができる。加えて、「ライブモニター」機能でリアルタイム映像も確認できる。
セコムとDeNA、セキュリティシステムのカメラ映像を活用した店舗管理向けウェブサービス「dot-i」を発売
また「昼ピーク前」「昼ピーク後」などチェックしたい業務上のイベント時間を「イベントラベル」として設定して、ワンボタンで確認することができる。ピークタイム前に適切に商品補充ができているか/ピーク後の残商品を適切に陳列できているかなど、売上データだけでは見えない要因を遠隔で捉えられるため、より有効な運営品質管理に役立てられる。店舗によりイベントの想定時間が異なる場合でも、同じイベントラベルとして設定すれば複数店舗でまとめて比較でき、陳列・清掃状況の確認など店舗運営の品質向上につながる。
セコムとDeNA、セキュリティシステムのカメラ映像を活用した店舗管理向けウェブサービス「dot-i」を発売
さらに「業務指示・申し送り」機能は、店舗スタッフと管理者とのコミュニケーションツールとして使用できる。店舗内に設置したタブレットなどから簡単に管理者への申し送りや指示事項の確認が可能だ。管理者から店舗スタッフへ業務指示を送ることができるほか、店舗スタッフから店舗で発生した返品・クレームなどの申し送り事項を管理者に送ることもできる。申し送りメッセージはテキストで送信する以外に写真や動画を付けて送ることも可能だ。

メッセージが送信された時点のカメラ映像もクラウドで蓄積しており、管理者が申し送りメッセージを確認するときにボタン一つで状況を確認できる。店舗内用スマートフォンなどが貸与されていない場合も個人スマートフォンを使うことなく、スタッフ間で円滑に情報共有ができるようになる。
セコムとDeNA、セキュリティシステムのカメラ映像を活用した店舗管理向けウェブサービス「dot-i」を発売
dot-iは1店舗から使用できるが、特に、小売店や飲食店などをフランチャイズチェーンで多店舗展開する企業において、複数店舗を巡回して品質管理や業績管理を行うスーパーバイザーなどの業務の効率化に役立てられるほか、近年増加している無人スポーツジムなどの無人店舗の運営にも活用できるとしている。AZシリーズで使用しているカメラをdot-iと連携することで、初期費用や別途通信費用なく利用することができる。

セコムとDeNA、セキュリティシステムのカメラ映像を活用した店舗管理向けウェブサービス「dot-i」を発売
dot-iの仕組み
dot-iにおいて、両社で企画・開発を進めるとともに、セコムはセキュリティシステムを外部ネットワークと連携させるゲートウェイクラウドの開発と顧客への販売・契約を担当し、DeNAはアプリケーション開発・運用を担当する。

なお、dot-iの利用価格は、初期費用が無料、利用料金が1施設につき税込11,000円/月となっている。

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