Lazuli株式会社は、同社が開発・提供する「外食AIリサーチ」を、2023年1月にアサヒビール株式会社に導入して1年が経過したことにより、外食の市況をリアルタイムで把握し、営業戦略の策定や現場での提案に用いるエビデンスの提示が可能となったことを発表した。
アサヒビールの営業部門は、外食などの業務用向けとスーパーマーケットなどの量販向けに大別されているが、前者では限られた一部の飲食店のPOSデータを月次で取得するに留まり、タイムリーに市況の把握ができないという課題を抱えていた。
外食業界においては、POSデータを統合しているデータベースがなく、市況を判断するためのデータソースがなかった。例えば同じ生ビールでも、「ビール」「生中」「生」と表記が統一されておらず、マスタデータの整理に手間と時間を要していた。
そこで、飲食店に対する売上・利益の拡大に繋がる提案を行うため、根拠となる正確なデータを把握することが急務であり、Lazuliが提供している「外食AIリサーチ」の導入を決定した。
Lazuliの「外食AIリサーチ」は、1500店舗以上の飲食店POSデータを統合し、ドリンクとフードの販売数や客数、客単価などを分析できるよう、クリーニングされたデータベースだ。前週までの膨大な量のPOSデータを、すぐに分析に使用できる状態で納品されるため、飲食店に対して、リアルタイムな情報提供が可能だ。
アサヒビールでは、「AIリサーチ」導入後、名寄せなどの手間がなく、外食の市況をリアルタイムで把握できる飲食店のPOSデータを入手。経営陣が営業戦略を判断する根拠としてデータの活用ができるようになり、営業現場でもエビデンスに基づいた営業活動が可能となったのだという。
アサヒビールとLazuliは、飲食店の立地や業態、席数や客単価別といった分析の粒度を高めていくことで、外食における消費のシーンが鮮明となり、飲食店への提案を効果的に行えるとしている。
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