ロボティクス社会の実現を目指す「Honda RaaS Platform」―SORACOM Discovery2019レポート8

「Honda RaaS Platform」実装の仕組み

東氏による「Honda RaaS Platform」の概要説明があった後に、モデレーターであるSORACOM・ソリューションアーキテクトの今井雄太氏を交え、パネルディスカッション形式で「Honda RaaS Platform」の仕組みなどについてトークが進んだ。

ロボティクス社会の実現を目指す「Honda RaaS Platform」―SORACOM Discovery2019レポート、本田技術研究所登壇
モデレーターのSORACOM・ソリューションアーキテクト 今井雄太氏

今井氏が提示した1つ目の疑問は「Honda RaaS Platoformはどのように実装されているのか」ということ。これについては、下記のような図を用いて東氏が説明した。

ロボティクス社会の実現を目指す「Honda RaaS Platform」―SORACOM Discovery2019レポート、本田技術研究所登壇
「Honda RaaS Platform」実装の仕組み

まず各ロボットから稼働状況や位置情報などのデータを吸い上げ、「Honda RaaS Platform」上でロボットの状態を可視化。そして全てのロボットデータをユーザー側のクラウドに上げ、ユーザーはロボットを利用してどのようなサービスを提供するのかをシナリオを構築する、というのが流れであると、本田技術研究所・東氏は語った。

そもそもロボットはどのように動いているのか

続いて今井氏が出した疑問は「そもそもロボットはどのような仕組みで動いているのか」という、基本的なことを確認するもの。

これに対して本田技術研究所・東氏は「ロボット用の通信ミドルウェアを利用している」と答えた。

ミドルウェアとはコンピューター上において、アプリケーションソフトとOSなどのシステムプログラムの中間に位置するソフトウェアのことであり、複数のコンピューターやプロセッサーを利用して分散処理を行う際に、アプリケーション同士の同期など複雑な処理を総合的に担うもの。

ロボティクス社会の実現を目指す「Honda RaaS Platform」―SORACOM Discovery2019レポート、本田技術研究所登壇
ロボットの動く仕組み

ロボットはこのミドルウェアを介してコマンドが流れることで動いていると、本田技術研究所・東氏は述べた。

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