ロボティクス社会の実現を目指す「Honda RaaS Platform」―SORACOM Discovery2019レポート8

ロボット開発の環境はどう変わるのか

3番目の議題はロボット開発・運用にはどのような問題があり、「Honda RaaS Platform」はその問題をどう改善したのか、ということ。

本田技術研究所・東氏はWi-Fi通信で稼働エリアが限られること、ネットワークと開発環境が分断されていること、複数の開発環境でオンサイト(現場)要員を位置するのが負担になっていることなどを問題点として述べた。

その上で「Honda RaaS Platform」において、それらの問題がどう変わるのかについても説明した。

ロボティクス社会の実現を目指す「Honda RaaS Platform」―SORACOM Discovery2019レポート、本田技術研究所登壇
「Honda RaaS Platform」によってロボット開発の環境はどう変わるのか

まず稼働エリアの問題については、セルラー通信を使うことによってエリアの制約から解放することができたという。また、クラウド上でのやり取りによって、ネットワークを介してシステムを共有するなど、開発環境の分断にも対応することができる、と東氏は語った。

SORACOMのサービスで何が変わったのか

4つ目の議題は「SORACOMのサービスを使うことで、ロボット運用に変化はあったのか」。

「Honda RaaS Platform」では各ロボットの稼働状況を吸い上げる際に、SORACOMの提供するサービス「SORACOM Beam」を利用している。

「SORACOM Beam」はIoTデバイスにかかる暗号等の高負荷処理や接続の設定を、クラウドにオフロードできるサービスだ。

ロボティクス社会の実現を目指す「Honda RaaS Platform」―SORACOM Discovery2019レポート、本田技術研究所登壇
本田技術研究所・西宮憲治氏

この議題については、本田技術研究所・西宮憲治氏が「セキュリティ性が高く、ロボットを乗っ取られる心配などがないこととと、セルラー通信を利用することでエリアの制約を受けないこと」と答えた。

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