地下に張り巡らされた暖房設備の配管網は、狭いスペースに敷設され、都市の地下数キロメートルにわたって分布している。
これらの配管設備のメンテナンス作業は、道路交通規制や、暖房サービスの一時停止が必要になるなど、常に高いコストとスケジュールの制限がかかっていた。
こうした中株式会社ハイボットは、同社が提供するヘビ型ロボット「Soryu-C」が、イタリア北部の都市ブレシアにあるA2Aが管理運営する、地域暖房設備の点検に活用されたことを発表した。
「Soryu-C」は、地中に埋設された配管設備や、人の手の届きにくいインフラ設備などを点検する用途に開発されたヘビ型ロボットだ。
半自動式のリールユニットにつなぎ、テザーで吊り下げることで、地上に開けられた貫通口を通って、地中配管設備に到達することができる。

「Soryu-C」には複数のカメラが搭載されており、ロボットのナビゲーション、配管設備の検査、3Dマッピングの生成に使用される。
また、モバイルプラットフォームとして、センサなどのデバイスを追加で取り付けるなど、拡張性高く設計されている。
今回A2Aは、「Soryu-C」を使用することにより、マンホール入口から地下配管に到達し、「穴を掘る」「点検する」「穴を塞ぐ」「道路の再舗装」といった、道路交通に影響がでる、通常数週間必要とされる一連の作業を省略することができたのだという。
ハイボットは、「Soryu-C」及びその他のロボットソリューションによるサービスの提供を拡大していくとしている。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
膨大な記事を効率よくチェック!

IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。